第40回 午前 問40
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
アレルギー反応の分類とその疾患および検査の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1Ⅰ型 接触性皮膚炎
- 2Ⅱ型 自己免疫性溶血性貧血
- 3Ⅲ型 バセドウ病
- 4Ⅲ型 ツベルクリン反応
- 5Ⅳ型 気管支喘息
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✓ これが正解2Ⅱ型 自己免疫性溶血性貧血
解説
自己免疫性溶血性貧血は、Ⅱ型アレルギーの代表的な疾患です。
アレルギー反応は、仕組みによってⅠ型からⅣ型(受容体を刺激する抗体の反応をⅤ型として分けることもあります)に分類されます。Ⅰ型はIgE抗体と肥満細胞による即時型、Ⅱ型は細胞表面の抗原に抗体が結合して細胞を壊す細胞傷害型、Ⅲ型は抗原と抗体の複合体(免疫複合体)が組織に沈着して起こる型、Ⅳ型は感作されたT細胞による遅延型です。
自己免疫性溶血性貧血は、自分の赤血球に対する抗体ができ、赤血球に結合して補体の働きなどで赤血球が壊される病気で、Ⅱ型の代表例です。したがって、Ⅱ型と自己免疫性溶血性貧血の組合せが当てはまります。
ほかの組合せを見ると、接触性皮膚炎とツベルクリン反応は、T細胞による遅延型のⅣ型です。バセドウ病は、甲状腺刺激ホルモンの受容体に対する抗体が受容体を刺激し続ける病気で、Ⅱ型(あるいはⅤ型)に分類され、Ⅲ型ではありません。Ⅲ型の代表は全身性エリテマトーデスや糸球体腎炎です。気管支喘息(アトピー型)はIgEによるⅠ型です。即時型のⅠ型、細胞を壊すⅡ型、複合体のⅢ型、T細胞のⅣ型と、型ごとに代表疾患を一つずつ結びつけて覚えると見分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1Ⅰ型 接触性皮膚炎:接触性皮膚炎は、金属や植物などに触れて感作されたT細胞が、再び触れたときに1〜2日かけて炎症を起こす遅延型の反応です。IgEによる即時型のⅠ型ではなくⅣ型に分類されます。
- 3Ⅲ型 バセドウ病:バセドウ病は、甲状腺刺激ホルモン受容体に対する自己抗体が受容体を刺激し、ホルモンが過剰に出る病気です。免疫複合体の沈着によるⅢ型ではなく、Ⅱ型またはⅤ型とされます。
- 4Ⅲ型 ツベルクリン反応:ツベルクリン反応は、結核菌の成分を皮内に注射して、48時間ほど後の発赤や硬結を見る検査です。感作T細胞による遅延型の反応なので、Ⅲ型ではなくⅣ型にあたります。
- 5Ⅳ型 気管支喘息:気管支喘息、特に小児に多いアトピー型は、ダニなどに対するIgE抗体が肥満細胞からヒスタミンなどを放出させて起こる即時型の反応です。T細胞による遅延型のⅣ型ではありません。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問40(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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