第40回 午前 問75
基礎栄養学
アミノ酸代謝に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1フェニルアラニンは、主に肝臓で分解される。
- 2バリンは、主に骨格筋で分解される。
- 3骨格筋から放出されるアラニンは、肝臓で糖新生に利用される。
- 4グルタミン酸は、小腸でエネルギー源として利用される。
- 5グルタミンから生じたアンモニアは、腎臓で尿素に変換される。
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✓ これが正解5グルタミンから生じたアンモニアは、腎臓で尿素に変換される。
解説
尿素回路は肝臓にあり、腎臓ではアンモニアを尿素にしません。
アミノ酸代謝は、どのアミノ酸がどの臓器で主に分解されるか、窒素がどこで処理されるかで判断します。アンモニアを尿素に変える尿素回路は肝臓にしかありません。腎臓では、グルタミンから生じたアンモニアは尿素にならず、アンモニウムイオンとして尿中に排泄され、酸塩基平衡の調節に役立ちます。したがって、腎臓で尿素に変換されるという記述が誤りです。
ほかの記述は正しい内容です。分岐鎖アミノ酸とそれ以外のアミノ酸では主に分解される臓器が異なり、骨格筋と肝臓の間ではアミノ酸を介した糖新生の材料のやりとりがあります。小腸の上皮細胞もアミノ酸をエネルギー源として使っています。
尿素をつくるのは肝臓だけ、腎臓はアンモニアをそのまま尿へ出す、と臓器の役割を分けて覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1フェニルアラニンは、主に肝臓で分解される。:フェニルアラニンなど分岐鎖アミノ酸以外の多くのアミノ酸は、主に肝臓で分解されます。フェニルアラニンは肝臓でチロシンに変えられてから代謝され、記述は正しい内容です。
- 2バリンは、主に骨格筋で分解される。:バリン・ロイシン・イソロイシンの分岐鎖アミノ酸は、アミノ基転移酵素の活性が高い骨格筋で主に分解され、筋肉のエネルギー源にもなります。記述は正しい内容です。
- 3骨格筋から放出されるアラニンは、肝臓で糖新生に利用される。:骨格筋でピルビン酸にアミノ基が渡されてできたアラニンは、血液で肝臓に運ばれ、糖新生の材料になります。これがグルコース・アラニン回路で、記述は正しい内容です。
- 4グルタミン酸は、小腸でエネルギー源として利用される。:小腸の上皮細胞は、食事から吸収したグルタミン酸や血中のグルタミンを主要なエネルギー源として利用しています。記述は正しい内容です。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問75(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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