第40回 午前 問76
基礎栄養学
ビタミンAに関する問題
ビタミンAに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1β─カロテンからレチノールへの変換は、紫外線の作用が必須である。
- 2レチノイン酸は、核内受容体と結合する。
- 3ビタミンAは、血液凝固因子の活性化に必須である。
- 4ビタミンAの主な貯蔵場所は、骨髄である。
- 5ビタミンAの欠乏時には、くる病が引き起こされる。
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✓ これが正解2レチノイン酸は、核内受容体と結合する。
解説
レチノイン酸は核内受容体と結合して遺伝子の発現を調節します。
ビタミンAは、どこで何に変換され、どこに貯蔵され、どんな作用をもつかで判断します。ビタミンAの一種であるレチノイン酸は、細胞の核内受容体(レチノイン酸受容体など)と結合して遺伝子の発現を調節し、細胞の分化や増殖に関わります。脂溶性ビタミンのうち、ビタミンDと並んで核内受容体を介して働く代表例です。
ほかの記述は、別のビタミンの特徴とすり替わっているか、貯蔵の場所が違っています。紫外線、血液凝固、くる病という言葉は、いずれもビタミンA以外の脂溶性ビタミンと結びつくものです。
したがって、レチノイン酸は核内受容体と結合するという記述が適当です。ビタミンAの欠乏は夜盲症、主な貯蔵は肝臓、と組で覚えておくと、ほかの脂溶性ビタミンと区別しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1β─カロテンからレチノールへの変換は、紫外線の作用が必須である。:β─カロテンは、小腸の上皮細胞で酵素の働きにより開裂してレチナールになり、さらにレチノールに変換されます。紫外線が必要なのは、皮膚でのビタミンDの生成です。
- 3ビタミンAは、血液凝固因子の活性化に必須である。:血液凝固因子の活性化に必須なのはビタミンKで、プロトロンビンなどのグルタミン酸残基をγ-カルボキシグルタミン酸に変える反応に関わります。ビタミンAの働きではありません。
- 4ビタミンAの主な貯蔵場所は、骨髄である。:ビタミンAは主に肝臓の星細胞(伊東細胞)にレチニルエステルとして貯蔵されます。骨髄はビタミンAの主な貯蔵場所ではありません。
- 5ビタミンAの欠乏時には、くる病が引き起こされる。:くる病はビタミンDの欠乏で骨の石灰化が障害されて起こる病気です。ビタミンAが欠乏すると、暗いところで見えにくくなる夜盲症や角膜乾燥症などが起こります。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問76(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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