第40回 午前 問85
応用栄養学
EARに関する問題
日本人の食事摂取基準(2025年版)において、集団内の半数の者で体内量が飽和している摂取量をもって、EARが設定された栄養素である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1ビタミンA
- 2ビタミンB1
- 3ビタミンB2
- 4ビタミンB6
- 5ビタミンC
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✓ これが正解3ビタミンB2
解説
2025年版で体内飽和量からEARを決めたのはビタミンB2です。
食事摂取基準のビタミンの推定平均必要量(EAR)は、栄養素ごとに何を指標にしたかが異なります。ビタミンB2は、摂取量を増やしていくと尿中への排泄量が急に増え始める点があり、この点を体内量が飽和した状態とみなし、集団内の半数の者で飽和する摂取量をもとにEARが設定されています。
ほかのビタミンは、体内量の飽和とは別の指標から算定されています。とくにビタミンB1は、2020年版ではビタミンB2と同じ考え方でしたが、2025年版では別の生体指標を使う方法に改められたとされるので注意が必要です。
したがって、ビタミンB2が適当です。版が変わると算定方法が変わる栄養素があるため、ビタミンB1やビタミンCのように2025年版で考え方が改められた例は、版を区別して覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1ビタミンA:ビタミンAのEARは、肝臓内のビタミンA貯蔵量を必要最小限の量に保つために必要な摂取量をもとに設定されています。体内量の飽和を指標とする方法ではありません。
- 2ビタミンB1:ビタミンB1は2020年版では尿中排泄量から見た体内飽和量をもとにしていましたが、2025年版では赤血球トランスケトラーゼ活性係数を指標とする方法に改められたとされます。2025年版の問いには当たりません。
- 4ビタミンB6:ビタミンB6のEARは、体内量が適正に維持される摂取量(血漿のピリドキサールリン酸濃度を保てる量)をもとに設定されています。集団内の半数の者で体内量が飽和する摂取量を根拠にしたものではありません。
- 5ビタミンC:2025年版のビタミンCは、体内量が適正に維持される摂取量という考え方で推定平均必要量が見直されたとされ、体内量の飽和を根拠にしたものではありません。この方法で設定されているのはビタミンB2です。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問85(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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