第40回 午前 問89
応用栄養学
新生児期に関する問題
新生児期において、成人期より高い活性を示す消化酵素である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1唾液アミラーゼ
- 2ラクターゼ
- 3ペプシン
- 4トリプシン
- 5膵リパーゼ
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✓ これが正解2ラクターゼ
解説
ラクターゼは、乳汁で育つ新生児期に活性が高い酵素です。
新生児期の消化機能は、母乳やミルクの消化に必要な酵素は早くから働く一方、でんぷんやたんぱく質を本格的に消化する酵素はまだ十分でない、という発達の段階で判断します。ラクターゼは乳糖をぶどう糖とガラクトースに分解する酵素で、乳汁だけで育つ新生児期に活性が高く、離乳の後は年齢とともに低下していきます。
ほかの酵素は、新生児期には成人より活性が低いものです。でんぷん・たんぱく質・脂肪を分解する酵素は、離乳が進み食事の内容が変わるにつれて、成人の水準まで高まっていきます。
したがって、ラクターゼが適当です。乳を飲む時期に必要な酵素は新生児期に高く、成長とともにラクターゼの活性が下がることが、大人に乳糖不耐症が多い理由であると結びつけて覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1唾液アミラーゼ:唾液アミラーゼは新生児期には分泌量・活性ともに低く、でんぷんを含む食品をとり始める離乳期以降に高まります。成人期より高い活性を示す酵素ではありません。
- 3ペプシン:ペプシンは新生児期には活性が低く、成長とともに高まります。新生児は胃酸の分泌もまだ少なく、胃でのたんぱく質の分解は成人ほど進みません。
- 4トリプシン:トリプシンは膵臓から分泌されるたんぱく質分解酵素で、新生児期の活性は成人より低く、乳児期を通して徐々に高まります。成人期より高い活性を示すものではありません。
- 5膵リパーゼ:膵リパーゼは新生児期には活性が低く、乳児は母乳中のリパーゼや舌・胃のリパーゼで脂肪の消化を補っています。成人期より高い活性を示す酵素ではありません。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問89(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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