第40回 午後 問104
栄養教育論
栄養ケア・ステーションの管理栄養士である。ある高校から依頼され、体重階級制競技の運動部に所属する高校生からの栄養相談に応じることになった。この高校生は、「監督から体重増加を注意されていますが、練習後に自分へのごほうびとして、コンビニのホットスナックを買ってしまいます。」と話す。この高校生へのアドバイスと行動変容技法の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1ホットスナックのあるコンビニエンスストアに、立ち寄らないよう勧める。 ― 刺激統制
- 2「今はホットスナックのあるコンビニに入らない。」と、自分に言い聞かせるよう勧める。 ― セルフモニタリング
- 3ホットスナック以外のごほうびを購入するよう勧める。 ― オペラント強化
- 4ホットスナックを買ってしまった日は、SNS閲覧を我慢するよう勧める。 ― 反応妨害・拮抗
- 5ホットスナックの摂取有無と体重を、毎日記録するよう勧める。 ― 行動置換
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✓ これが正解1ホットスナックのあるコンビニエンスストアに、立ち寄らないよう勧める。 ― 刺激統制
解説
コンビニに立ち寄らないよう勧めるのは刺激統制で、組合せが合います。
行動変容技法は、行動のきっかけ(先行刺激)や行動のあとの結果を変えて、望ましい行動を増やし、望ましくない行動を減らす方法です。刺激統制は、問題となる行動のきっかけとなる刺激を避けたり減らしたりする技法です。
この高校生は、練習後にコンビニエンスストアでホットスナックを目にして、ごほうびとして買ってしまいます。コンビニに立ち寄らないように勧めると、購入のきっかけとなる刺激そのものに近づかなくなるので、刺激統制という組合せは合っています。ほかの組合せは、助言の中身と、添えられた技法名が別のものになっています。心の中の言葉、代わりのごほうび、楽しみの取り上げ、毎日の記録という中身から考えると、それぞれ別の技法にあたります。
組合せ問題では、助言が行動の前のきっかけ、行動そのもの、行動の後の結果、記録のどこに働きかけているかを確かめると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2「今はホットスナックのあるコンビニに入らない。」と、自分に言い聞かせるよう勧める。 ― セルフモニタリング:今はコンビニに入らないと自分に言い聞かせるのは、心の中の言葉で自分の行動を導く自己教示と呼ばれる認知的な方法です。行動を記録して自分で観察するセルフモニタリングとは中身が違います。
- 3ホットスナック以外のごほうびを購入するよう勧める。 ― オペラント強化:ホットスナックの代わりに別のごほうびを買うのは、望ましくない行動を別の行動に置きかえる行動置換にあたります。行動の結果に報酬を与えて増やすというオペラント強化の説明とは一致しません。
- 4ホットスナックを買ってしまった日は、SNS閲覧を我慢するよう勧める。 ― 反応妨害・拮抗:買ってしまった日にSNSの閲覧を我慢させるのは、行動のあとに楽しみを取り去って行動を減らそうとする、オペラント条件づけの罰の考え方です。衝動が起きたその場で我慢したり別の行動をとったりする反応妨害・拮抗とは違います。
- 5ホットスナックの摂取有無と体重を、毎日記録するよう勧める。 ― 行動置換:ホットスナックを食べたかどうかと体重を毎日記録するのは、自分の行動を観察して気づくセルフモニタリングです。別の行動に置きかえる行動置換にはあたりません。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午後(厚生労働省)問104(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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