第40回 午後 問109
栄養教育論
結果目標に関する問題
K市保健センターの管理栄養士である。働きながら80歳の母親の食事を準備している近所に住む娘から、母親が食欲低下のために半年間で3kg体重が減少したと相談があった。栄養相談において「1か月間の体重維持」を結果目標とした場合の母親の行動目標である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1体重を毎日測る。
- 2自分の好みに合った料理を毎日作るよう娘に頼む。
- 3栄養補助食品を毎日1つ以上食べる。
- 4管理栄養士との1か月後の栄養相談に娘と行く。
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✓ これが正解3栄養補助食品を毎日1つ以上食べる。
解説
体重維持に直結する、栄養補助食品を毎日食べる行動が適切です。
栄養教育の目標設定では、最終的に目指す結果目標(ここでは1か月間の体重維持)と、それを達成するために対象者自身が日々行う行動目標を分けて考えます。行動目標は、本人が実行でき、結果目標に直接つながり、できたかどうかを確かめられる具体的な行動にすることが大切です。
母親は食欲低下によって半年で3 kg体重が減っており、体重を維持するには食事からとるエネルギーやたんぱく質を増やす必要があります。栄養補助食品を毎日1つ以上食べることは、少ない量でも栄養を補え、母親本人が実行でき、毎日できたかどうかを確かめられるので、行動目標として最も適切です。ほかの目標は、経過を確かめる手段、娘の行動に頼る内容、支援の予定であり、母親自身の摂取量を増やす行動にはなっていません。
行動目標は、結果目標に直接つながる本人の具体的な行動になっているかで見分けます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1体重を毎日測る。:体重を毎日測るのは、体重の変化を確かめるセルフモニタリングとして役立ちます。しかし、測るだけでは食べる量は増えず、体重を維持するために必要な摂取の増加には直接つながりません。
- 2自分の好みに合った料理を毎日作るよう娘に頼む。:好みの料理を毎日作るよう娘に頼むのは、実行を娘に頼る目標です。働きながら食事を準備している娘に毎日の負担が加わり、母親本人が自分で続けられる行動目標としては適切ではありません。
- 4管理栄養士との1か月後の栄養相談に娘と行く。:1か月後の栄養相談に娘と行くのは、支援を続けるための予定であり、日々の食事の量を増やす行動ではありません。体重を維持するという結果目標に直接結びつく行動目標になっていません。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午後(厚生労働省)問109(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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