第40回 午後 問120
臨床栄養学
ビタミン、ミネラルとその欠乏症の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1ビタミンA ― 頭蓋内圧亢進
- 2ビタミンB1 ― ウェルニッケ脳症
- 3ビタミンB6 ― 巨赤芽球性貧血
- 4銅 ― ヘモクロマトーシス
- 5亜鉛 ― 多血症
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✓ これが正解2ビタミンB1 ― ウェルニッケ脳症
解説
ビタミンB1の欠乏でウェルニッケ脳症が起こります。
ビタミンB1(チアミン)は、糖質をエネルギーに変える代謝で補酵素として働きます。脳や神経は糖質を主なエネルギー源とするため、ビタミンB1が欠乏すると神経の障害が起こりやすくなります。代表的な欠乏症は、末梢神経障害や心不全を起こす脚気と、意識障害・眼球運動障害・歩行のふらつきを特徴とするウェルニッケ脳症です。アルコールを多く飲む人や、ビタミンB1を含まない輸液を続けた人に起こりやすいことが知られています。
したがって、ビタミンB1とウェルニッケ脳症の組合せが最も適当です。ほかの組合せは、過剰症を欠乏症と取り違えている、別のビタミンの欠乏症を当てている、別のミネラルの病気を当てている、欠乏では起こらない状態を当てている、のいずれかです。
欠乏症の組合せ問題では、欠乏と過剰のどちらの症状か、別の栄養素の欠乏症ではないかを確かめると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1ビタミンA ― 頭蓋内圧亢進:ビタミンAが不足すると、暗い所で見えにくくなる夜盲症や、角膜・皮膚の乾燥が起こります。頭蓋内圧亢進は、ビタミンAをとりすぎたときにみられる過剰症の症状です。
- 3ビタミンB6 ― 巨赤芽球性貧血:巨赤芽球性貧血は、DNAの合成に必要なビタミンB12や葉酸が不足して起こる貧血です。ビタミンB6の欠乏でみられるのは、皮膚炎や口角炎、小球性の貧血などです。
- 4銅 ― ヘモクロマトーシス:ヘモクロマトーシスは、鉄が肝臓や膵臓などに過剰にたまって臓器の障害を起こす病気です。銅の欠乏で起こるのは、鉄の利用が妨げられて生じる貧血や白血球の減少などです。
- 5亜鉛 ― 多血症:亜鉛が欠乏すると、味覚障害、皮膚炎、脱毛、傷の治りの遅れなどが起こります。多血症は赤血球が増えすぎる状態で、亜鉛の欠乏症ではありません。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午後(厚生労働省)問120(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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