第40回 午後 問124
臨床栄養学
胃食道逆流症(GERD)の問題
70歳、男性。食後に胸やけ、悪心、食物のつかえ感を訴え、胃食道逆流症(GERD)と診断された。この患者の症状を増悪させないために、摂取を避けるように指導する食品および料理として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1グレープフルーツ
- 2麦茶
- 3白粥
- 4卵豆腐
- 5里芋の煮物
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✓ これが正解1グレープフルーツ
解説
酸味の強いグレープフルーツは症状を強めるので避けます。
胃食道逆流症(GERD)は、胃の内容物や胃酸が食道へ逆流し、胸やけや呑酸、つかえ感などの症状を起こす病気です。食事療法では、下部食道括約筋をゆるめるものや胃酸の分泌を高めるもの、食道の粘膜を刺激するものを避けることが基本です。具体的には、脂肪の多い食事、チョコレート、コーヒーなどのカフェイン飲料、アルコール、香辛料、柑橘類などの酸味の強いものを控え、1回の食事量を多くしすぎないよう指導します。
グレープフルーツは酸味の強い柑橘類で、炎症のある食道の粘膜を刺激し、胸やけを強めやすい食品です。したがって、摂取を避けるよう指導する食品として最も適当です。ほかの食品や料理は、カフェインを含まない飲み物か、脂肪が少なくやわらかい料理で、症状を悪化させる要素はほとんどありません。
GERDの食事は、脂肪、酸味、カフェイン、アルコール、香辛料という刺激の強いものを避ける、と覚えると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2麦茶:麦茶は大麦を煎って作るお茶で、カフェインを含みません。コーヒーや緑茶のように下部食道括約筋をゆるめたり胃酸の分泌を高めたりする作用は少ないので、避ける必要はありません。
- 3白粥:白粥は水分が多くやわらかく、脂肪をほとんど含まないため、胃の中に長くとどまりません。胃に負担をかけにくい主食なので、GERDの患者が避けるべき料理にはあたりません。
- 4卵豆腐:卵豆腐は、卵をだしでのばして蒸したやわらかい料理で、脂肪も多くなく刺激もありません。胃にやさしい料理として使いやすく、摂取を避けるよう指導する対象ではありません。
- 5里芋の煮物:里芋の煮物は、油を使わずにやわらかく煮た料理で、酸味や香辛料の刺激もありません。症状を強める要素が少ないので、避ける食品として挙げる必要はありません。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午後(厚生労働省)問124(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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