第40回 午後 問148
公衆栄養学
日本人の食事摂取基準(2025年版)を用いた、30~49歳の集団における食事摂取状況の評価に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1エネルギー摂取の過不足の評価では、BMIの分布を用いる。
- 2栄養素の摂取不足の評価では、摂取量の中央値とRDAを比較する。
- 3栄養素の摂取不足の評価では、AIを下回る者の割合を算出する。
- 4栄養素の過剰摂取の評価では、EARを上回る者の割合を算出する。
- 5生活習慣病の発症予防を目的とした評価では、摂取量の集団平均値がDGの範囲内であることを確認する。
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✓ これが正解1エネルギー摂取の過不足の評価では、BMIの分布を用いる。
解説
集団のエネルギー摂取の過不足は、BMIの分布で評価します。
日本人の食事摂取基準(2025年版)では、集団の食事摂取状況を評価するとき、エネルギーと栄養素で用いる指標が異なります。エネルギーは、摂取量を正しく測ることが難しく、摂取と消費のつり合いは体重の変化やBMIに表れるため、エネルギー摂取の過不足の評価にはBMIの分布を用います。具体的には、目標とするBMIの範囲を下回る者や上回る者の割合を算出します。したがって、この記述が最も適当です。
栄養素については、摂取不足、過剰摂取、生活習慣病の発症予防のそれぞれで、用いる指標と、その指標をどう使うかが決まっています。ほかの記述は、指標の選び方か使い方のどちらかがずれています。集団の評価では、平均値や中央値を基準と比べるのではなく、基準を外れる者の割合を求めるのが基本です。
集団の評価では、エネルギーはBMI、不足はEAR、過剰はUL、予防はDGを外れる者の割合、と組み合わせて覚えると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2栄養素の摂取不足の評価では、摂取量の中央値とRDAを比較する。:集団の摂取不足の評価では、推定平均必要量(EAR)を下回る者の割合を求めます。推奨量(RDA)は個人の摂取不足のおそれを判断するための値で、集団の中央値と比べる使い方はしません。
- 3栄養素の摂取不足の評価では、AIを下回る者の割合を算出する。:目安量(AI)は、摂取量の中央値がAI以上であれば不足のおそれは小さいと判断するための値です。AIを下回る者の割合を出しても、不足している者の割合を示すことにはなりません。
- 4栄養素の過剰摂取の評価では、EARを上回る者の割合を算出する。:推定平均必要量(EAR)は不足の評価に用いる値です。過剰摂取の評価では、健康障害のリスクがないとみなされる上限の耐容上限量(UL)を上回る者の割合を算出します。
- 5生活習慣病の発症予防を目的とした評価では、摂取量の集団平均値がDGの範囲内であることを確認する。:生活習慣病の発症予防を目的とした評価では、目標量(DG)の範囲を逸脱する者の割合を算出します。平均値が範囲内であっても、範囲を外れる人が多い場合があるので、平均値だけでは判断しません。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午後(厚生労働省)問148(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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