第40回 午後 問195
応用力試験
ヘルスリテラシーに関する問題
次の文を読み「193」、「194」、「195」に答えよ。
K女子大学に勤務する、管理栄養士の資格を持つ教員Aである。
学生の健康診断結果から、学生の30%がやせ(低体重)または肥満に該当することが分かった。そこで、プレコンセプションケアの一環として、学生が自身の適正体重を知り、適切な食生活を実践するための支援を、大学の健康管理センターが実施することになり、教員Aに協力依頼があった。
全学生を対象に、学生の体型への意識や健康状態に関する質問紙調査を実施した。
質問紙調査の結果を踏まえ、全学生を対象に「K女子大学ヘルス&ビューティプログラム」を行うこととした。
質問紙調査の結果から、栄養情報の入手先の1位がインターネットであることや、栄養情報の真偽をチェックしている学生が少ないことが分かった。この現状を踏まえ、学生のヘルスリテラシーを高める教育を、教員Aの授業で実施することにした。その内容に関する記述である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 1学生が、インターネットを用いてダイエットに関する情報を検索、閲覧、収集する。
- 2学生が、インターネットを用いて日本以外の国の女性の体型認識について調べ、授業内で発表し合う。
- 3学生が、どうすればダイエットに関する誤った情報に振り回されないかの講義を聞いた上で、学生間で議論する。
- 4学生が、不適切なダイエットが身体へ及ぼす影響について教わった内容を、学内ネットで全学生に配信する。
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✓ これが正解3学生が、どうすればダイエットに関する誤った情報に振り回されないかの講義を聞いた上で、学生間で議論する。
解説
講義の後に学生同士で議論し、情報を見極める力を育てます。
ヘルスリテラシーは、健康に関する情報を探し、理解し、その信頼性を評価して、自分の行動に生かす力です。学生は栄養情報をインターネットから得ることが多い一方で、真偽を確かめている学生は少ないので、情報を見極める力を育てる教育が求められます。
どうすればダイエットに関する誤った情報に振り回されないかの講義で、情報の出どころや根拠の確かめ方などの知識を学び、そのうえで学生同士で議論すると、自分の情報の受け止め方をふり返り、他の学生の考え方からも学べます。知識を得るだけでなく、それを使って考える場があるので、情報を批判的に評価する力が身につきやすくなります。
したがって、講義を聞いた上で学生間で議論する内容が最も適切です。ヘルスリテラシーの教育では、情報を集めることより、その信頼性を判断する力を育てることに重点を置くと覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1学生が、インターネットを用いてダイエットに関する情報を検索、閲覧、収集する。:インターネットでダイエットの情報を検索、閲覧、収集するだけでは、普段と同じ行動をくり返すことになります。情報の真偽を見極める視点を学ばないまま集めても、ヘルスリテラシーは高まりません。
- 2学生が、インターネットを用いて日本以外の国の女性の体型認識について調べ、授業内で発表し合う。:日本以外の国の女性の体型認識を調べて発表し合うことは、体型への考え方を広げるのには役立ちます。しかし、栄養情報の真偽を見極めるという今回の課題には直接つながりません。
- 4学生が、不適切なダイエットが身体へ及ぼす影響について教わった内容を、学内ネットで全学生に配信する。:教わった内容を全学生に配信する活動は、知識を広める役には立ちますが、学生自身が情報の信頼性を判断する練習にはなりません。受け取った知識を伝えるだけでは、情報を見極める力は育ちにくい方法です。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午後(厚生労働省)問195(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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