平成26年度 春期 午前Ⅱ 問6
プロセッサ
性能比を表す式
コンピュータシステムにおいて,性能改善手法を適用した機能部分の全体に対する割合をR(0<R<1),その部分の性能改善手法適用前に対する適用後の性能比をAとする。このとき,システム全体の性能改善手法適用前に対する適用後の性能比を表す式はどれか。
- ア1/((1−R)×A)
- イ1/((1−R)+R/A)
- ウ1/(R+(1−R)/A)
- エ1/(R/A)
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✓ これが正解イ1/((1−R)+R/A)
解説
改善しない部分1−Rと改善部分R/Aの和の逆数が性能比です。
改善前の全体の処理時間を1とすると、改善手法を適用する部分の時間は R、適用しない部分の時間は1−R です。適用する部分は性能が A 倍になるので、その時間は R/A に縮みます。適用しない部分はそのままなので、改善後の全体の時間は (1−R)+R/A です。性能比は処理時間の逆数の比なので、改善前に対する改善後の性能比は1/((1−R)+R/A) になります。たとえば R=0.5、A=2 なら1/(0.5+0.25)≒1.33倍です。これは、速くできない部分の割合が全体の性能比の上限を決める、という考え方です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア1/((1−R)×A):1/((1−R)×A) は、改善しない部分の時間に A を掛けており、改善した部分の時間 R/A がどこにも入っていません。R=0.5、A=2 では1倍となり、半分を2倍速くしても全体が全く速くならない結果になります。
- ウ1/(R+(1−R)/A):1/(R+(1−R)/A) は、R と1−R の役割を入れ替え、改善しない部分のほうを A 倍速くした形です。R=0.5、A=2 では同じ値になり見分けにくいですが、R=0.8、A=2 なら正しくは約1.67倍のところ、この式では約1.11倍です。
- エ1/(R/A):1/(R/A) は、改善した部分の時間 R/A だけを全体とみなし、改善しない部分の1−R を落としています。R=0.5、A=2 では4倍となり、半分しか速くしていないのに全体が4倍速くなるという誤った結果になります。
この問題の用語
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
出典:平成26年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問6
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問19:FMEAの説明(改善)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問9(改善)
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