平成21年度 秋期 午前 問12
コンピュータ構成要素
磁気ディスクに格納すること
図に示すように,データを細分化して複数台の磁気ディスクに格納することを何と呼ぶか。ここで,b₀ ~ b₁₅ はデータがビットごとにデータディスクに格納される順番を示す。
〔図〕データを細分化して4台のデータディスクに格納する(枠と結線を読み取って書き写した)
┌─────────────────────────────────────────────┐
│ 制御装置 │
└──┬──────┬──────┬──────┬──────────────────────┘
│ │ │ │
┌──┴──┐┌──┴──┐┌──┴──┐┌──┴──┐
│ b₀ ││ b₁ ││ b₂ ││ b₃ │
├─────┤├─────┤├─────┤├─────┤
│ b₄ ││ b₅ ││ b₆ ││ b₇ │
├─────┤├─────┤├─────┤├─────┤
│ b₈ ││ b₉ ││ b₁₀ ││ b₁₁ │
├─────┤├─────┤├─────┤├─────┤
│ b₁₂ ││ b₁₃ ││ b₁₄ ││ b₁₅ │
└─────┘└─────┘└─────┘└─────┘
データ データ データ データ
ディスク1 ディスク2 ディスク3 ディスク4
(b₀ から順に,4台へ左から右へ1ビットずつ振り分け,一巡したら次の段へ下りる)- アストライピング
- イディスクキャッシュ
- ウブロック化
- エミラーリング
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✓ これが正解アストライピング
解説
データを分けて複数の磁気ディスクへ配ります。
図が示しているのは、先頭のビットから順に四台へ一つずつ振り分け、一巡したら次の段へ下りるという配り方です。ここから決め手が二つ読み取れます。一つは、配る先が複数台にまたがっていること。もう一つは、同じ値が二か所に現れていないこと、つまり写しを作っていないことです。前者の点から、一台の中だけで完結する仕組みは当てはまりません。後者の点から、内容を丸ごと複製して備える仕組みも当てはまりません。両方を満たす配り方がストライピングです。四台が同時に自分の担当分を読み書きできるので速くなりますが、一台でも失われると欠けた部分がどこにも残っていないため、元のデータを復元できません。速さのための工夫であって、備えを厚くする手立てではない点に注意が必要です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イディスクキャッシュ:よく使うデータを速い記憶に置いて読み書きを速くする仕組みです。これも速度のための工夫ですが、複数台へ細分化して配るという図の内容とは別のものです。
- ウブロック化:複数のレコードをまとめて一つの塊として扱うことを指します。扱う単位をまとめる話であり、一台の中で完結するので、図が示す振り分けにはあたりません。
- エミラーリング:同じ内容を別の装置へ丸ごと複製して備える方式です。それならば先頭のビットが二台に現れるはずですが、図では各ビットが一か所にしか置かれていません。
この問題の用語
- 磁気ディスクデータを磁気で記録する装置で、ハードディスクなどが当たります。複数台を組み合わせ、故障しても復旧できるようにする使い方があります。
- キャッシュ一度取り寄せた内容を手元に置いて、次から早く使えるようにする仕組み。CPUとメモリの間や、ブラウザ、DNSなど、さまざまな場所で使われます。
- ミラーリング複数台のディスクに同じデータを書き込み、1台が壊れても続けられる方式です。前日の状態へ戻す用途には向かず、バックアップとは目的が違います。
出典:平成21年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問12(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
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