平成31年度 春期 午前 問13
システム構成要素
デュアルシステムの説明
冗長構成におけるデュアルシステムの説明として,適切なものはどれか。
- ア2系統のシステムで並列処理をすることによって性能を上げる方式である。
- イ2系統のシステムの負荷が均等になるように,処理を分散する方式である。
- ウ現用系と待機系の2系統のシステムで構成され,現用系に障害が生じたときに,待機系が処理を受け継ぐ方式である。
- エ一つの処理を2系統のシステムで独立に行い,結果を照合する方式である。
答えと解説を見る
✓ これが正解エ一つの処理を2系統のシステムで独立に行い,結果を照合する方式である。
解説
同じ処理を二つの系統で独立に行い、結果を突き合わせます。
冗長な構成は、二つ用意する目的の違いで名前が分かれます。デュアルシステムは、同じ処理を二つの系統で同時に行います。そして出てきた結果を互いに突き合わせます。食い違えば、どこかで誤りが起きたと分かります。止まらないことに加えて、結果の正しさまで守れるのが特徴です。その分、費用は二倍近くかかります。デュプレックスシステムは、片方を待機させておく形です。普段は動かさず、壊れたときに引き継がせます。待たせている側は仕事をしないので、無駄はありますが安価です。並べて速さを上げる形や、仕事を振り分ける形もあります。しかしそれらは性能を上げるための構成です。照合するか、控えるか、速くするかで四つは分かれます。照合する形では、誤りが表に出る前に気づけます。片方が壊れても処理はそのまま続きます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア2系統のシステムで並列処理をすることによ…:二つの系統で並べて処理し、性能を上げる方式です。狙いは速さであって、結果の突き合わせではありません。どちらかが壊れれば性能は落ちます。分担して同時に進める形になります。二重に確かめる働きはありません。速さのための構成です。
- イ2系統のシステムの負荷が均等になるように…:負荷が偏らないよう処理を振り分ける方式です。狙いは混み具合をならすことです。同じ処理を二重に行うわけではありません。振り分ける役の装置が必要です。同じ処理を重ねて行いません。行き先を選んで送ります。規則を先に決めます。
- ウ現用系と待機系の2系統のシステムで構成さ…:片方を待機させ、壊れたときに引き継がせる方式です。別の名前で呼ばれる構成にあたります。待機している側は普段は処理をしません。引き継ぐまでに時間がかかります。普段は片方が遊んでいます。費用は抑えられます。切り替えに時間がかかります。
この問題の用語
- デュアルシステム同じ処理を二組で同時に行い、結果を突き合わせる構成のことです。一方が待機するデュプレックスシステムとは動かし方が違います。
- 現用系ふだん実際に処理を担当している側のことをいいます。ここが故障したときに、控えている待機系へ切り替えます。
- 待機系ふだんは処理を担当せず、故障に備えて控えている側のことです。動かしておくか止めておくかで、切替えの速さが変わります。
出典:平成31年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問13
同じ用語が出る問題
- 平成30年度 春期 午前 問14(現用系)
- 平成29年度 秋期 午前 問13:デュアルシステムの説明(デュアルシステム)
- 平成28年度 秋期 午前 問14:ホットスタンバイに関する問題(待機系)
- 平成23年度 秋期 午前 問15:稼働率の高い順に並べたもの(デュアルシステム)
- 平成21年度 秋期 午前 問15:ホットスタンバイ方式に関する記述(現用系)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)