2025年1月 (特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問26
金融資産運用
PERに関する問題
下記<資料>に基づき算出されるX社およびY社の株式の投資指標に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
<資料>
| X社 | Y社 | |
|---|---|---|
| 株価 | 2,500円 | 1,300円 |
| 当期純利益 | 210億円 | 190億円 |
| 純資産(自己資本) | 6,000億円 | 2,800億円 |
| 配当金総額 | 120億円 | 70億円 |
| 発行済株式数 | 4億株 | 3億株 |
- 1ROEは、Y社よりもX社の方が高い。
- 2PERは、X社よりもY社の方が高い。
- 3PBRは、Y社よりもX社の方が高い。
- 4配当性向は、X社よりもY社の方が高い。
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✓ これが正解3PBRは、Y社よりもX社の方が高い。
解説
PBRはX社約1.67倍・Y社約1.39倍で、X社の方が高くなります。
株式の投資指標は、1株あたりの値で計算しても、会社全体の値どうしで計算しても同じ結果になります。ここでは会社全体の値で計算します(株価×発行済株式数=時価総額)。X社の時価総額は2,500円×4億株=1兆円、Y社は1,300円×3億株=3,900億円です。
ROE(自己資本利益率)は当期純利益÷自己資本×100で、X社は210億円÷6,000億円×100=3.5%、Y社は190億円÷2,800億円×100≒6.79%です。PER(株価収益率)は時価総額÷当期純利益で、X社は1兆円÷210億円≒47.6倍、Y社は3,900億円÷190億円≒20.5倍です。
PBR(株価純資産倍率)は時価総額÷純資産で、X社は1兆円÷6,000億円≒1.67倍、Y社は3,900億円÷2,800億円≒1.39倍です。X社の方が高いので、この記述が適切です。配当性向は配当金総額÷当期純利益×100で、X社は120億円÷210億円×100≒57.1%、Y社は70億円÷190億円×100≒36.8%です。
ROEはY社、PERと配当性向はX社の方が高く、ほかの記述は大小が逆です。分母と分子に何を置くかを指標の名前から思い出せるようにしておくと、計算で迷いません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1ROEは、Y社よりもX社の方が高い。:自己資本に対してどれだけ利益を上げたかを比べると、X社は6,000億円で210億円の利益なので3.5%、Y社は2,800億円で190億円なので約6.8%です。Y社の方が高く、記述は大小が逆になっています。
- 2PERは、X社よりもY社の方が高い。:1株あたり利益はX社が210億円÷4億株=52.5円、Y社が190億円÷3億株≒63.3円です。株価をこれで割ると、X社は2,500円÷52.5円で約47.6倍、Y社は1,300円÷63.3円で約20.5倍となり、X社の方が高いため記述は誤りです。
- 4配当性向は、X社よりもY社の方が高い。:利益のうち配当に回した割合は、X社が210億円のうち120億円で約57.1%、Y社が190億円のうち70億円で約36.8%です。X社の方が高いので、Y社の方が高いとする記述は誤りです。
出典:2025年1月 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定 学科試験(特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問26(改変:肢の番号をそろえ、表・図を文字に書き写して加工)。解説は当サイト独自のもので、日本FP協会・金融財政事情研究会とは関係ありません。
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