2025年5月 (特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問13
リスク管理
生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、記載のない特約については考慮しないものとする。
- 1定期保険特約付終身保険(更新型)では、定期保険特約を同額の保険金額で更新した場合、更新後の保険料は更新前の保険料よりも高くなる。
- 2養老保険では、保険金の支払事由が発生せずに保険期間満了を迎えた場合、死亡・高度障害保険金と同額の満期保険金を受け取ることができる。
- 3収入保障保険の死亡保険金を一時金で受け取る場合の受取額は、年金形式で受け取る場合の受取総額よりも少なくなる。
- 4市場価格調整(MVA)機能を有する変額個人年金保険は、市場金利に応じた運用資産の価格変動が解約返戻金額等に反映され、一般に、解約時の市場金利が契約時と比較して上昇した場合には解約返戻金額は増加する。
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✓ これが正解4市場価格調整(MVA)機能を有する変額個人年金保険は、市場金利に応じた運用資産の価格変動が解約返戻金額等に反映され、一般に、解約時の市場金利が契約時と比較して上昇した場合には解約返戻金額は増加する。
解説
MVAでは、解約時に金利が上がっていると解約返戻金は減ります。
定期保険特約付終身保険、養老保険、収入保障保険、市場価格調整(MVA)機能付きの変額個人年金保険という、生命保険の代表的な商品のしくみを確かめる問題です。
更新型の定期保険特約は、更新時の年齢で保険料を計算し直すため、同じ保険金額で更新すると保険料は更新前より高くなります。養老保険は、保険期間中に亡くなれば死亡・高度障害保険金が、満期まで生きていれば同額の満期保険金が支払われます。収入保障保険の死亡保険金を一時金で受け取ると、将来の年金を現在の価値に割り引いて計算されるため、年金形式で受け取る総額よりも少なくなります。これらの記述はいずれも適切です。
MVAは、解約時の市場金利の変動を解約返戻金などに反映させるしくみです。債券は金利が上がると価格が下がるのと同じように、解約時の市場金利が契約時より上昇していると運用資産の価格が下がり、解約返戻金は減少します。したがって、金利が上昇すると増加するとする記述が不適切です。
MVAは債券価格と同じ向き、つまり金利上昇で減る・金利低下で増える、と結びつけて覚えると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1定期保険特約付終身保険(更新型)では、定…:更新型の特約は、更新のたびにその時点の年齢で保険料が計算されます。年齢が上がるほど死亡の危険が高く見込まれるので、同じ保険金額で更新すれば保険料は上がり、この記述は適切です。
- 2養老保険では、保険金の支払事由が発生せず…:養老保険は、死亡しても満期まで生きても同じ額を受け取れる保険です。保険事故がないまま満期を迎えると、死亡・高度障害保険金と同額の満期保険金が支払われるので、この記述は適切です。
- 3収入保障保険の死亡保険金を一時金で受け取…:一時金で受け取る場合は、本来なら分けて受け取る年金を現在の価値に割り引いてまとめるため、金額は年金形式の受取総額を下回ります。この記述は適切です。
出典:2025年5月 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定 学科試験(特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問13(改変:肢の番号をそろえ、表・図を文字に書き写して加工)。解説は当サイト独自のもので、日本FP協会・金融財政事情研究会とは関係ありません。
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