第110回 午前 問22
個人・家族・集団・組織の支援
家庭訪問に関する問題
保健師が家庭訪問を行う対象で優先度が高いのはどれか。
- 1特定保健指導の未受診者
- 2特定健康診査で血圧200/100 mmHgの未治療者
- 3自助グループの情報を求めている潰瘍性大腸炎患者
- 4正常な経過の児の体重測定を希望している産後3週の褥婦
- 5民生委員が見守りをしている高齢者で最近物忘れが増えている者
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✓ これが正解2特定健康診査で血圧200/100 mmHgの未治療者
解説
血圧200/100 mmHgで未治療の人は発症の危険が高く最優先です。
家庭訪問の対象の優先度は、生命への危険の大きさと緊急性、本人が自分から支援を求められるかどうか、ほかの手段で対応できるかどうかを合わせて判断します。
特定健康診査で血圧が200/100 mmHgと非常に高いのに治療を受けていない人は、脳卒中や心臓の病気など命に関わる発症の危険が差し迫っている状態です。本人が危険を自覚していないことも多く、保健師が直接訪問して状況を確かめ、早急な受診を勧める必要があります。最も優先度が高い対象です。
特定保健指導の未受診者は、利用を勧める必要はありますが、電話や文書などでも働きかけができ、緊急性は高くありません。自助グループの情報を求めている潰瘍性大腸炎の患者は、自ら情報を求めており、情報提供で応えられます。正常な経過の児の体重測定を希望する産後3週の褥婦は、健診や相談の機会で対応できます。民生委員が見守っている物忘れの増えた高齢者は、見守りの体制がすでにあり、関係機関と連携して対応できます。
訪問の優先度は、命に関わる危険があり、自分から支援を求めにくい人を最初に置く、と覚えておくとよいでしょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1特定保健指導の未受診者:保健指導を利用していない人への働きかけは、案内の再送や電話でも十分に行えます。生命が脅かされる段階ではないため、限られた訪問の枠を最初に割り当てる相手ではありません。
- 3自助グループの情報を求めている潰瘍性大腸炎患者:潰瘍性大腸炎の患者は、自分から自助グループの情報を求めて行動できています。窓口や電話での情報提供で応えられるため、家庭訪問を急ぐ必要性は低くなります。
- 4正常な経過の児の体重測定を希望している産後3週の褥婦:正常な経過の児の体重測定は、健診や育児相談の場でも行えます。母子に差し迫った危険はなく、希望に応じた対応で足りるため、他の対象より後に回せます。
- 5民生委員が見守りをしている高齢者で最近物忘れが増えている者:物忘れが増えた高齢者はいずれ支援が必要になる可能性がありますが、民生委員の見守りがすでにあります。緊急の危険がある状況ではないため、最優先とはいえません。
出典:第110回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問22(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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