第110回 午前 問36
公衆衛生看護管理論
業務管理に関する問題
自治体の保健師が行う業務管理はどれか。2つ選べ。
- 1地域活動計画と他部門の計画との整合性を判断する。
- 2専門性を向上させるための研修を実施する。
- 3活動の評価を翌年度の計画に反映させる。
- 4地域のニーズを踏まえた地域診断を行う。
- 5相談や訪問などの記録を管理する。
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✓ これが正解1地域活動計画と他部門の計画との整合性を判断する。
✓ これが正解3活動の評価を翌年度の計画に反映させる。
解説
計画どうしの整合性の判断と、評価の翌年度計画への反映が業務管理です。
業務管理(事業管理)は、公衆衛生看護管理のうち、保健師が担う事業や業務が組織の目的に沿って効果的・効率的に進むよう、計画・実施・評価・改善の流れを管理することです。PDCAサイクルを回し、事業全体の方向や優先順位を整えることが中心になります。
地域活動計画と他部門の計画との整合性を判断することは、自分の部署の計画が自治体の総合計画や他の部門の計画と食い違わず、組織として一貫した事業になるよう調整する管理で、業務管理にあたります。活動の評価を翌年度の計画に反映させることは、評価の結果を次の計画に生かして事業を改善するPDCAサイクルの一部で、これも業務管理の内容です。この2つが正しい組です。
専門性を向上させるための研修の実施は、保健師の能力を伸ばす人材育成にあたります。地域のニーズを踏まえた地域診断は、地域の健康課題を明らかにする活動の展開の過程そのもので、管理の機能とは区別されます。相談や訪問などの記録の管理は、個人情報を含む記録を適切に保管・活用する情報管理です。
覚え方として、事業の計画・調整・評価・改善は業務管理、人を育てるのは人材育成、記録を扱うのは情報管理、と分けておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2専門性を向上させるための研修を実施する。:研修を行って保健師の知識や技術を高めることは、組織の人材を育てる取り組みにあたります。事業の計画や評価の流れを管理する業務管理とは、管理の対象が異なります。
- 4地域のニーズを踏まえた地域診断を行う。:地域の情報を集めて分析し、健康課題を明らかにするのは、活動を展開していく段階の仕事です。事業全体を計画・評価・改善していく管理の機能とは区別して整理されます。
- 5相談や訪問などの記録を管理する。:相談や訪問の記録は、住民の個人情報を含むため、適切に保管し、必要に応じて活用することが求められます。これは情報管理にあたり、業務管理には含まれません。
出典:第110回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問36(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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