第110回 午前 問37
保健統計学
標準偏差に関する問題
標準偏差の説明で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1分散をもとに計算する。
- 2変動係数の計算に用いる。
- 3測定値の中で出現頻度が最大の値である。
- 4測定値の合計をデータ数で除した値である。
- 5標準偏差が大きいほどばらつきが小さいことを意味する。
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✓ これが正解1分散をもとに計算する。
✓ これが正解2変動係数の計算に用いる。
解説
標準偏差は分散の平方根で、変動係数の計算にも使われます。
標準偏差は、データが平均値の周りにどれくらい散らばっているかを表す値です。各測定値と平均値の差(偏差)を2乗して平均したものが分散で、その正の平方根が標準偏差です。したがって、分散をもとに計算するという記述は正しい内容です。
変動係数は、標準偏差を平均値で割った値で、単位や平均の大きさが違うデータどうしのばらつきを比べるときに使います。計算に標準偏差を用いるので、この記述も正しい内容です。
測定値の中で出現頻度が最大の値は最頻値、測定値の合計をデータ数で割った値は平均値で、どちらもデータの中心の位置を表す代表値であり、ばらつきを表す標準偏差とは別のものです。また、標準偏差は値が大きいほど、データが平均から大きく離れて散らばっていること、つまりばらつきが大きいことを表します。
覚え方として、分散の平方根が標準偏差、標準偏差を平均で割ると変動係数、標準偏差が大きいほどばらつきが大きい、の3点をつなげて押さえておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 3測定値の中で出現頻度が最大の値である。:出現する回数が最も多い値は最頻値と呼ばれ、データの中心がどこにあるかを示す代表値の1つです。値の散らばり具合を表す標準偏差とは、意味が異なります。
- 4測定値の合計をデータ数で除した値である。:合計をデータの個数で割ると算術平均が得られます。標準偏差は、各値が平均からどれだけ離れているかをもとに求めるもので、平均そのものではありません。
- 5標準偏差が大きいほどばらつきが小さいことを意味する。:標準偏差は、大きな値になるほど各データが平均から離れて広く散らばっていることを示します。大きいほどばらつきが小さいという説明は、意味が逆になっています。
出典:第110回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問37(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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