第110回 午後 問26
保健統計学
地域保健・健康増進事業報告の問題
厚生労働省に地域保健・健康増進事業報告を行うのはどれか。
- 1介護保険施設
- 2企業および事業所
- 3がん診療連携拠点病院
- 4保健所および市区町村
- 5病院、療養病床を有する診療所
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✓ これが正解4保健所および市区町村
解説
地域保健・健康増進事業報告は保健所と市区町村の報告です。
地域保健・健康増進事業報告は、厚生労働省が行う統計で、地域住民の健康の保持と増進のための保健施策が、実施主体である保健所と市区町村でどのように行われているかを把握するものです。調査の対象は全国の保健所及び市区町村とされています。
報告の中身は、母子保健、健康増進、精神保健福祉、歯科保健、がん検診、健康教育や健康相談の実施状況など、保健所や市区町村が行う地域保健の事業の実績です。集まった結果は、国や地方公共団体が地域保健施策を効率的・効果的に進めるための基礎資料として使われます。したがって、報告を行うのは保健所および市区町村です。なお、報告は都道府県知事、指定都市及び中核市の長が取りまとめて厚生労働省に提出する系統になっています。介護保険施設、企業や事業所、がん診療連携拠点病院、病院や診療所は、それぞれ別の調査や報告の対象です。
統計は、誰が報告するかと何を把握するかを組にして覚えると、似た名前の調査と区別しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1介護保険施設:介護保険施設の状況は、介護サービス施設・事業所調査などで把握されます。地域保健・健康増進事業報告は、保健所や市区町村が行う地域保健の事業の実績を集める統計で、施設は報告者ではありません。
- 2企業および事業所:企業や事業所の健康管理の状況は、労働安全衛生調査など労働分野の統計で把握されます。地域保健・健康増進事業報告は自治体の保健事業の実施状況をまとめるもので、企業は報告者に含まれません。
- 3がん診療連携拠点病院:がん診療連携拠点病院は、がん医療の提供体制を担う病院で、診療実績は別の仕組みで報告されます。地域保健・健康増進事業報告で事業の実績を報告するのは、保健所と市区町村です。
- 5病院、療養病床を有する診療所:病院や療養病床を有する診療所の患者数や病床の状況は、病院報告や医療施設調査などで把握されます。自治体の地域保健事業の実施状況を集める地域保健・健康増進事業報告の対象ではありません。
出典:第110回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問26(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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