第111回 午前 問1
保健統計学
令和元年(2019年)における母子保健統計の各国のデータを比較したグラフを示す。グラフが示すデータはどれか。
グラフ(原典は図。令和元年(2019年)の各国の値(率)の棒グラフを書き写した):
- 日本: 1.9
- アメリカ合衆国: 5.6
- イタリア: 2.8
- フランス: 3.6
- スウェーデン: 2.1
- 1妊産婦死亡率(出生10万対)
- 2新生児死亡率(出生千対)
- 3乳児死亡率(出生千対)
- 4合計特殊出生率
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✓ これが正解3乳児死亡率(出生千対)
解説
日本1.9・アメリカ合衆国5.6などの値は乳児死亡率(出生千対)です。
母子保健統計の国際比較では、指標ごとの単位と日本の値の大きさを手がかりに見分けます。グラフの値は日本1.9、スウェーデン2.1、イタリア2.8、フランス3.6、アメリカ合衆国5.6で、いずれも1桁の小さな値です。
乳児死亡率は生後1年未満の死亡を出生千に対して表す率で、日本の令和元年(2019年)の値は1.9でした(出題当時に公表されていた値)。グラフの日本の値と一致し、日本が最も低く、アメリカ合衆国が先進国の中では高めという並びもこの指標の特徴に合います。新生児死亡率は生後4週未満の死亡に限るため乳児死亡率より小さく、日本の同じ年の値は0.9でした。合計特殊出生率は女性1人が生涯に産む子どもの数にあたる指標で、日本の同じ年の値は1.36です。
したがって、グラフが示すのは乳児死亡率です。国際比較のグラフは、まず日本の値を手がかりにし、乳児死亡率は2前後、新生児死亡率は1未満と、桁の感覚で区別すると迷いにくくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1妊産婦死亡率(出生10万対):妊産婦死亡率は、妊娠中や出産後の女性の死亡を出生(出産)10万に対して表す指標で、千対の乳児の死亡とは分母も対象も異なります。グラフの日本の値1.9は乳児死亡率の値と一致することからも、この指標ではないと分かります。
- 2新生児死亡率(出生千対):新生児死亡率は生後4週未満の死亡に限った率なので、乳児死亡率よりも小さな値になります。日本の令和元年の新生児死亡率は0.9で、日本を1.9とするグラフの値とは合いません。
- 4合計特殊出生率:合計特殊出生率は、15〜49歳の女性の年齢別出生率を合計した値で、出生千対の率ではありません。日本の令和元年の値は1.36で、グラフの1.9とは合わず、イタリアが日本を大きく上回る並びも合いません。
出典:第111回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問1(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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