第111回 午後 問18
公衆衛生看護学概論
公衆衛生看護活動を始めた人物
19世紀のアメリカにおいて公衆衛生看護活動を始めた人物はどれか。
- 1ジョン・スノウ〈Snow, J.〉
- 2リリアン・ウォルド〈Wold, L. D.〉
- 3ウイリアム・ラスボーン〈Rathbone, W.〉
- 4チャールズ・ウィンスロー〈Winslow, C. E. A.〉
- 5エドウィン・チャドウィック〈Chadwick, E.〉
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✓ これが正解2リリアン・ウォルド〈Wold, L. D.〉
解説
19世紀末のアメリカで公衆衛生看護活動を始めたのはリリアン・ウォルドです。
公衆衛生看護の歴史では、それぞれの人物がどの国・どの時代に何をしたかを結びつけて押さえます。リリアン・ウォルドは、19世紀末のニューヨークで、貧しい移民が多く暮らす地区の家庭を訪問し、看護を届ける活動を始めました。拠点となったヘンリー・ストリート・セツルメントでの活動を通して、病人の看護だけでなく生活や地域の環境に働きかける看護を広げ、公衆衛生看護師(パブリックヘルスナース)という呼び方を広めた人物とされています。
肢に並ぶほかの人物は、疫学の始まり、イギリスでの地区看護や衛生改革、公衆衛生の定義など、いずれも公衆衛生の歴史の重要人物ですが、アメリカで看護活動を始めた人物ではありません。
アメリカの公衆衛生看護はウォルド、イギリスの地区看護はラスボーン、と国で整理すると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1ジョン・スノウ〈Snow, J.〉:ジョン・スノウは19世紀のロンドンでコレラの流行を調べ、患者の発生場所を地図に記して特定の井戸のポンプとの関連を示した医師です。疫学の始まりとして知られ、看護活動を始めた人物ではありません。
- 3ウイリアム・ラスボーン〈Rathbone, W.〉:ウイリアム・ラスボーンは、イギリスのリバプールで、自宅で療養する貧しい病人のもとに看護師を派遣する地区看護を始めた人物です。活動の場はアメリカではなくイギリスです。
- 4チャールズ・ウィンスロー〈Winslow, C. E. A.〉:チャールズ・ウィンスローは20世紀のアメリカの公衆衛生学者で、地域社会の組織的な努力を通じて疾病を予防し健康を増進するという、公衆衛生の定義で知られています。看護活動を始めた人物ではありません。
- 5エドウィン・チャドウィック〈Chadwick, E.〉:エドウィン・チャドウィックは19世紀のイギリスで労働者の衛生状態を調べた報告をまとめ、公衆衛生法の制定につながる衛生改革を進めた人物です。アメリカで看護活動を始めた人物ではありません。
出典:第111回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問18(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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