第111回 午後 問19
個人・家族・集団・組織の支援
機能的ヘルスリテラシーの問題
機能的ヘルスリテラシーはどれか。
- 1健康診査の結果説明会で配布されたパンフレットの内容を理解する。
- 2インターネットに掲載された健康情報から正しい情報を選択する。
- 3介護予防教室で習得した転倒予防の体操を近所の友人へ伝える。
- 4受診時に自分の治療方針について医師と相談しながら決定する。
- 5誤った健康情報を流している組織に修正を求める。
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✓ これが正解1健康診査の結果説明会で配布されたパンフレットの内容を理解する。
解説
配られたパンフレットの内容を理解する力が、機能的ヘルスリテラシーです。
ヘルスリテラシーは、健康に関する情報を手に入れ、理解し、評価して活用する力です。ナットビーム(Nutbeam, D.)はこれを3つの段階に分けました。機能的ヘルスリテラシーは、読み書きの基本的な力で健康情報を理解できる段階、相互作用的(伝達的)ヘルスリテラシーは、周りの人とのやり取りを通して情報を得て、自分の状況に生かしたり人に伝えたりできる段階、批判的ヘルスリテラシーは、情報を批判的に吟味し、社会や環境に働きかけて健康を左右する要因を変えようとする段階です。
健康診査の結果説明会で配られたパンフレットの内容を理解することは、渡された文書を読んで分かる力で、機能的ヘルスリテラシーにあたります。ほかの肢は、人とのやり取りの中で情報を生かす段階か、情報を吟味して選んだり社会に働きかけたりする段階の使い方です。
読んで分かるのが機能的、やり取りして生かすのが相互作用的、吟味して変えようとするのが批判的、と3段階を動詞で区別すると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2インターネットに掲載された健康情報から正しい情報を選択する。:インターネット上には質の異なる健康情報が混ざっており、その中から信頼できる情報を見極めて選ぶには、情報を吟味して評価する力が求められます。読んで理解する段階を超えた、批判的ヘルスリテラシーの使い方にあたります。
- 3介護予防教室で習得した転倒予防の体操を近所の友人へ伝える。:教室で身につけた体操を近所の友人に伝えることは、得た知識を周りの人とのやり取りの中で生かす行動です。人との関わりを通して情報を伝え合う、相互作用的ヘルスリテラシーにあたります。
- 4受診時に自分の治療方針について医師と相談しながら決定する。:受診のときに医師と話し合いながら自分の治療方針を決めることは、対話を通して情報を引き出し、自分の状況に当てはめる力を使っています。相互作用的ヘルスリテラシーの段階にあたります。
- 5誤った健康情報を流している組織に修正を求める。:誤った健康情報を流している組織に修正を求めることは、情報を吟味したうえで社会に働きかけ、環境を変えようとする行動です。批判的ヘルスリテラシーの段階にあたります。
出典:第111回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問19(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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