第111回 午後 問31
公衆衛生看護活動展開論
地域ケアシステムに関する問題
地域ケアシステムの発展過程で形成期はどれか。2つ選べ。
- 1社会資源の開発
- 2地域のニーズ把握
- 3関係者間の関係づくり
- 4地域のリーダーの発掘
- 5地域のデータの見える化
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✓ これが正解2地域のニーズ把握
✓ これが正解5地域のデータの見える化
解説
形成期は、地域のニーズを把握しデータで見える化して共有する段階です。
地域ケアシステムは、地域の健康課題に対して、保健・医療・福祉の関係者や住民が連携して支援を提供する仕組みです。その発展過程は、仕組みをつくり始める形成期から、関係者が実際に協働して活動を広げる時期、仕組みが定着する時期へと進むものとして整理されます。形成期は、何が地域の課題なのかを明らかにし、関係者が共通の認識をもつための土台をつくる段階です。
地域のニーズ把握は、住民の困りごとや支援の不足を明らかにする作業で、仕組みづくりの出発点になります。地域のデータの見える化は、統計や調査の結果を図表などで分かりやすく示し、関係者や住民が課題を共有できるようにする取り組みで、これも形成期に行います。ほかの肢は、課題が共有された後に、それを解決するための体制や担い手、資源を整えていく段階の取り組みです。
形成期は課題をつかんで共有する段階、その後の段階は解決のための人と資源を整える段階、と目的の違いで見分けると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1社会資源の開発:社会資源の開発は、明らかになった課題を解決するために、足りないサービスや場を新たに生み出す取り組みです。課題をつかむ段階を終えた後に進める内容で、形成期の取り組みとは位置づけが異なります。
- 3関係者間の関係づくり:関係者間の関係づくりは、共有された課題に対して、関係機関や住民が協働していくための連携の体制を整える取り組みです。課題をまだ把握していない段階ではなく、その後の段階で本格的に進められます。
- 4地域のリーダーの発掘:地域のリーダーの発掘は、住民の中から活動を担う人を見つけ、地域の力で取り組みを進められるようにすることです。課題を共有した後の、担い手を育てて活動を広げる段階の取り組みにあたります。
出典:第111回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問31(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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