第112回 午前 問45
公衆衛生看護活動展開論
養護教諭が最初に行う対応
次の文を読み45~47の問いに答えよ。
Aさん(12歳、女子、小学6年生)は5月の3週目に頭痛と立ちくらみで2回保健室に来室したが、短時間の休養で授業に戻った。5月の4週目の本日、5時間目の体育の授業中に、運動場でAさんが頭痛、嘔気、ふらつきを訴えていると養護教諭に連絡が入った。5時間目の授業開始時点の気温は32.5℃、湿度61.0%であった。体育ではリレーの練習をしていた。養護教諭が到着すると、Aさんはしゃがみこんでおり、熱中症が疑われた。
養護教諭が最初に行う対応はどれか。
- 1衣服を緩める。
- 2意識を確認する。
- 3木陰に移動する。
- 4濡れたタオルを体に当てる。
答えと解説を見る
✓ これが正解2意識を確認する。
解説
熱中症が疑われたら、まず意識を確認して重症度を判断します。
熱中症が疑われる人に対応するときは、最初に意識の状態を確かめます。呼びかけへの反応が鈍い、受け答えがおかしいなど意識に異常があれば重症と考え、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。意識がはっきりしていれば、涼しい場所への移動、衣服を緩める、体を冷やす、水分や塩分の補給と、その場での応急処置を進めます。
Aさんは頭痛、嘔気、ふらつきを訴え、運動場でしゃがみこんでいます。気温32.5℃の中でリレーの練習をしており、熱中症が強く疑われる状況です。木陰への移動、衣服を緩める、濡れたタオルを当てるといった対応はどれも必要ですが、意識の状態によって救急搬送を優先するかどうかが変わるため、まず意識を確かめてから進めます。
したがって、養護教諭が最初に行う対応は意識の確認です。熱中症の応急処置は、意識の確認で重症度を見きわめ、そのうえで冷やす・移す・補う、と順番を押さえておくと判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1衣服を緩める。:衣服を緩めるのは体の熱を逃がすための大切な処置ですが、意識の状態を確かめる前に行うものではありません。意識に異常があれば救急要請が先になるため、最初の対応にはなりません。
- 3木陰に移動する。:木陰への移動も熱中症の基本的な処置ですが、意識がない状態で動かすと危険な場合もあります。重症度を判断するために、まず意識を確かめることが優先されます。
- 4濡れたタオルを体に当てる。:濡れたタオルを体に当てて冷やすのは有効な処置ですが、意識を確かめた後に行う対応です。意識の状態によって救急搬送を急ぐ必要があるため、最初にすることではありません。
出典:第112回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問45(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)