平成24年度 秋期 (特別措置試験) 問3
システム戦略
企業の情報システム全体の最適化計画に関する承認責任者として,適切なものはどれか。
- アCIO
- イRFP 作成部門長
- ウ基幹システムが対象とする業務部門長
- エシステム開発プロジェクトマネージャ
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✓ これが正解アCIO
解説
全体と書いてあるので、いちばん高い立場のほうを選びます。
承認する人を選ぶ問では、まず範囲を読みます。設問が問うているのは、情報システム全体の最適化でした。全体という言葉が、選ぶ相手を決めています。部門ごとに最善を尽くすと、会社としては損になることがありました。それぞれが楽になる形を選び、しわ寄せが別の部門へ回るからです。だから部門より上の立場の人が、全体の絵を承認します。情報を統括する役員である CIO を挙げた肢が、これに当たります。残る三つは、いずれも一部分を受け持つ立場でした。提案を依頼する文書を書く部門も、そのひとつです。対象となる業務を持つ部門の長も、自分の範囲までしか言えません。ひとつの案件を率いる責任者も、同じく部分にとどまります。つまり四つのうち、全体を見る立場はひとつだけでした。シラバスも、役員の呼び名を組織の用語として挙げています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イRFP 作成部門長:提案を依頼する文書を書く部門の長を挙げた肢です。調達を進めるうえでは、確かに要の立場でした。ただし受け持つのは、ひとつの部門の中です。会社全体の絵を承認する立場ではありません。範囲がそもそも違っています。
- ウ基幹システムが対象とする業務部門長:対象となる業務を持つ部門の長というのが、この肢です。その業務にとって何が良いかは、最もよく分かります。けれども自分の部門にとっての最適でした。全体で見て損になる形も、そこからは見えません。部分の側に立つ人です。
- エシステム開発プロジェクトマネージャ:ひとつの案件を率いる責任者を挙げた肢が、こちらです。日程もコストも品質も、その案件の中では握っています。ところが案件は、全体の中のひとつにすぎません。どの案件をどの順で進めるかを決める立場でもありません。やはり部分を受け持つ人でした。
この問題の用語
- CIO情報化の戦略を立て、企業全体の情報資源への投資効果を最も高める役割の責任者です。日々の運用を指示したり監査したりする立場とは違います。
- 情報システム業務に必要なデータを集め、処理し、伝えるための仕組み全体です。コンピュータや通信網だけでなく、それを使う人や業務の手順も含みます。
- RFP提案依頼書のこと。システムの調達で候補の会社に提案を求める文書で、選定の基準は提案を受け取る前に決めておきます。
- 部門組織の中で、仕事の種類や担当ごとに分けられたまとまりです。専門ごとに分ける分け方と、製品や地域ごとに分ける分け方があります。
- プロジェクトマネージャプロジェクトの計画と実行に責任をもつ立場の人のことです。目標の達成に向けて、範囲や日程、費用、品質、人などをまとめて管理します。
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問3
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 問20:システム開発におけるRFPの説明(RFP)
- 令和7年度 問52:システム監査を行う監査人(プロジェクトマネージャ)
- 令和7年度 問48:スコープの対象(プロジェクトマネージャ)
- 令和5年度 問7:情報システム戦略の責任者(CIO)
- 平成29年度 秋期 (特別措置試験) 問23:CFOが責任をもつ対象(CIO)
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