平成27年度 春期 (特別措置試験) 問92
プロジェクトマネジメント
リスクの対応策に関する問題
〔中問B・マネジメント〕AさんはBさんから,〔Zプロジェクトの状況〕の(5)以外にも,影響の大きなリスクが存在するかどうか,検討するように指示を受けた。〔Zプロジェクトの状況〕の(1)〜(4)のうちで,影響の最も大きなリスクが存在する項目はどれか。
〔中問B の共通の記述(抜粋)〕〔Zプロジェクトの状況〕
(1)過去に行った同一規模のプロジェクトと比べて,プロジェクトメンバは同数だが,期間は半分で計画している。
(2)改良する機能の取りまとめ作業は,製品企画課が担当し,完了している。
(3)現行の製品Zの部品や組み込まれているソフトウェアは,できるだけ流用することにした。流用対象の抽出は終了している。
(4)新たに開発する部品は,現行の製品Zを開発したメンバが担当する。
- ア(1)
- イ(2)
- ウ(3)
- エ(4)
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✓ これが正解ア(1)
解説
四つのうち三つは、それぞれの文末を読むだけで落とせます。
四つの状況のうち二つは、その作業がもう終わっていると書かれています。終わった作業に、これから危うさが残ることはありません。もう一つは、経験のある人が受け持つという状況で、危うさを下げる側の要因です。残る一つは、同じ人数で同じ規模の仕事を半分の期間で計画した、という状況です。一人あたりの仕事が二倍になるので、期日にも費用にも品質にも同時に効きます。リスクの対応策を考えるとき、大きさは起こりやすさと影響の広さで見ます。効く範囲がいちばん広いものが、影響の大きいものになります。長い記述の中では、動詞の言い切り方が手がかりになります。終わったと書いてあるものは、もう気を配る先ではありません。経験のある人が担う項目は、むしろ危うさを減らします。残ったものが、無理のある計画になっているかどうかを見ます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ(2):取りまとめの作業を別の課が受け持ったという状況です。その作業は完了していると書かれています。どこを先に固めておけばよいか、と聞かれたら、この項目が答えになります。すでに終わっているので、いま心配する先ではありません。
- ウ(3):できるだけ流用すると決めたという状況です。流用する先を選ぶ作業も、終了していると書かれています。何を早めに決めておくべきか、と聞かれたら、この項目が答えになります。こちらも、すでに片付いた作業として扱われています。
- エ(4):新しく作る部品を、いまの製品を作った人が受け持つという状況です。経験のある人が担うので、危うさはむしろ下がります。人の配置がうまくいっている例を挙げよ、と聞かれたら、この項目です。危うさを探す設問では、逆の側に立ちます。
この問題の用語
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- 企画何のために作るのかを決め、進める形をまとめる最初の段階です。ここで業務の進め方そのものを見直すと、大きな改善につながります。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問92(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
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