平成28年度 秋期 (特別措置試験) 問40
システム監査
システム監査に関する問題
監査を,業務監査,システム監査,情報セキュリティ監査に分類したとき,監査の目的に関する記述a〜dと監査の種類の適切な組合せはどれか。
- a 財務諸表がその組織体の財産,損益の状況などを適正に表示しているかを評価する。
- b 情報セキュリティ確保の観点も含めて,情報システムに関わるリスクに対するコントロールが,リスクアセスメントに基づいて適切に整備・運用されているかを評価する。
- c 情報セキュリティに関わるリスクのマネジメントが効果的に実施されるように,リスクアセスメントに基づく適切なコントロールの整備,運用状況を評価する。
- d 組織の製造,販売などの会計業務以外の業務全般についてその遂行状況を評価する。
| 業務監査 | システム監査 | 情報セキュリティ監査 | |
|---|---|---|---|
| ア | a | c | b |
| イ | b | a | d |
| ウ | c | d | a |
| エ | d | b | c |
- アa c b
- イb a d
- ウc d a
- エd b c
答えと解説を見る
✓ これが正解エd b c
解説
記述が四つ、分類が三つなので、どれか一つが余ります。
最初に数を数えます。並べられた記述は四つで、当てはめる分類は三つです。つまり、どれか一つはどの分類にも入りません。余る記述を先に見つけると、それを含む肢がまとめて落ちます。財務の書類が正しく表されているかを確かめるのは、会計監査と呼ばれる別の分類です。設問の三つには入りません。残る三つのうち、会計以外の業務全般を見るものは業務監査です。自分でそう名乗っているので迷いません。最後の二つは文がとてもよく似ていますが、扱う範囲の広さが違います。広いほうがシステム監査、狭いほうが情報セキュリティ監査です。似た二文は、修飾語の広さで並べると順番が決まります。記述の数と分類の数が合わない問いでは、まず余る記述を探します。数を先に数えます。一つ見抜くだけで三つが落ち、残る二つは修飾語の広さで並びます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アa c b:余る記述を業務監査の欄に置いています。財務の書類を確かめる話は、会計監査に属するもので、三つの分類のどれにも入りません。余る記述を置いています。財務の書類を確かめる話は会計監査に属します。三つの分類のどれでもありません。
- イb a d:余る記述をシステム監査の欄に置いたうえで、業務監査の欄にも別の記述を当ててしまっています。余りを見つけていれば、読む前に落とせます。余る記述を置いたうえ、別の欄も取り違えています。余りを見れば読む前に落ちます。二重に外れます。
- ウc d a:余る記述を情報セキュリティ監査の欄に置いています。三つの肢はいずれも同じ理由で落ちるので、余りを一つ見抜けば残るのは一つだけです。これも余る記述を置いています。三つとも同じ理由で落ちます。余りを一つ見抜けば済みます。
この問題の用語
- システム監査情報システムが安全で正しく使われているかを、担当から独立した立場で点検し報告すること。直すべきところを見つけて伝えます。
- 情報セキュリティ監査対策が整えられ運用されているかを、独立した立場の人が検証して保証や助言を与える活動。対象は情報システムではなく情報資産で、コンピュータの無い部署も含みます。
- 財務諸表会社のお金の状況をまとめて、外部に示すための書類のことです。損益計算書や貸借対照表、製造原価明細書などが含まれます。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- 情報システム業務に必要なデータを集め、処理し、伝えるための仕組み全体です。コンピュータや通信網だけでなく、それを使う人や業務の手順も含みます。
- コントロール目的どおりに業務が進むように組み込む、決まりや点検、仕組みのことです。監査では、その整備と運用の状況が評価されます。
- リスクアセスメントリスクを洗い出し(特定)、大きさを見積もり(分析)、対応の優先順位を決める(評価)までの一連の作業を指します。
- 会計お金の動きを記録し、まとめて報告する仕事のことをいいます。在庫の評価のしかたなど、決められた方法に従って計算します。
出典:平成28年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問40
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 問93:ISMSに関する問題(リスクアセスメント)
- 令和8年度 問51:監査意見を検討するプロセス(システム監査)
- 令和8年度 問47:システム監査に関する記述(情報セキュリティ監査)
- 令和7年度 問38:情報セキュリティ監査の説明(情報セキュリティ監査)
- 令和2年度 10月 (特別措置試験) 問52:内部統制に関する記述(財務諸表)
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