第36回 問題33
発達と老化の理解
生理的老化に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1環境によって起こる現象である。
- 2訓練によって回復できる現象である。
- 3個体の生命活動に有利にはたらく現象である。
- 4人間固有の現象である。
- 5遺伝的にプログラムされた現象である。
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✓ これが正解5遺伝的にプログラムされた現象である。
解説
生理的老化は、遺伝的にプログラムされた現象とされています。
老化には、誰にでも年齢とともに起こる生理的老化と、病気や環境などの影響で老化が早く進んだり強く現れたりする病的老化があります。生理的老化には、すべての生物に起こる、からだの内側の要因で起こる、元に戻らず進んでいく、生命活動にとって不利にはたらく、という特徴があるとされています。
なぜ生理的老化が起こるのかについてはいくつかの考え方がありますが、細胞が分裂できる回数などが遺伝子によってあらかじめ決められているとする考え方があり、この点から、生理的老化は遺伝的にプログラムされた現象と説明されます。したがって、この記述が最も適切です。
これに対して、環境によって起こるのは病的老化の特徴で、訓練で回復できるという記述は、元に戻らず進むという性質と合いません。また、生命活動に有利にはたらくわけではなく、人間だけに起こるものでもありません。生理的老化は誰にでも、内側から、戻らず、不利に、と4つの特徴をまとめて覚えておくと見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1環境によって起こる現象である。:生活の環境や病気の影響を受けて老化が早く進むのは、病的老化として区別される変化です。生理的老化は、外からの要因ではなく、生物が本来もっている内側の要因によって起こります。
- 2訓練によって回復できる現象である。:生理的老化は、時間とともに進み、元の状態には戻らない現象とされています。訓練で機能の低下をゆるやかにすることはできても、老化そのものを回復させることはできません。
- 3個体の生命活動に有利にはたらく現象である。:生理的老化は、からだの機能が少しずつ低下していく変化で、生命活動にとってはむしろ不利にはたらくものとされています。有利にはたらくという記述は逆の説明です。
- 4人間固有の現象である。:生理的老化は、人間だけでなく、生物全般に共通して起こる現象とされています。人間に固有の現象とする記述は、誰にでも起こるという普遍的な性質と合いません。
出典:第36回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題33。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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