第36回 問題79
コミュニケーション技術
事例検討の目的に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1家族に介護計画を説明し,同意を得る。
- 2上司に利用者への対応の結果を報告し,了解を得る。
- 3介護計画の検討をとおして,チームの交流を深める。
- 4チームで事例の課題を共有し,解決策を見いだす。
- 5各職種の日頃の悩みを共有する。
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✓ これが正解4チームで事例の課題を共有し,解決策を見いだす。
解説
事例検討は、チームで事例の課題を共有し、解決策を見いだすために行います。
事例検討は、ある利用者への支援について、関わる職員や多職種が集まり、その事例をもとに話し合う場です。判断の軸は、事例検討の目的が、利用者へのよりよい支援を見つけることにあるという点です。
事例検討では、利用者の状態や支援の経過、うまくいっていないことなどを共有し、さまざまな立場からの見方を出し合って、課題の原因を探り、これからの支援の方向や具体的な解決策を見いだします。チームで事例の課題を共有し、解決策を見いだすという記述が、この目的に合っています。話し合いを通して、職員一人ひとりの気づきや学びが深まるという効果もあります。
ほかの記述は、事例検討とは別の場面の目的です。家族に介護計画を説明して同意を得るのは、計画を実行する前の説明と同意の場面です。上司に対応の結果を報告して了解を得るのは、報告の場面です。チームの交流が深まることや、日頃の悩みを共有することは、結果として生じることはあっても、事例検討そのものの目的ではありません。
覚え方としては、事例検討は利用者のための話し合いで、課題を共有して解決策を見つける場、と押さえ、説明・報告・交流・悩みの共有を目的とする記述を外すと見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1家族に介護計画を説明し,同意を得る。:介護計画を家族に示して同意を得ることは、計画を実行に移す前の説明と同意の手続です。職員どうしが事例をもとに支援の課題を検討する場とは目的が違います。
- 2上司に利用者への対応の結果を報告し,了解を得る。:上司への結果の報告と了解は、日々の業務の中で行う報告や連絡の場面です。複数の職員で事例を掘り下げて解決策を探る事例検討の目的とは異なります。
- 3介護計画の検討をとおして,チームの交流を深める。:計画の検討を通して職員どうしの関係が深まることはありますが、それは副次的な効果です。事例検討の中心にあるのは、利用者の支援に関する課題の解決です。
- 5各職種の日頃の悩みを共有する。:職種ごとの悩みを打ち明け合うことは、職員の支え合いとして意味があります。しかし、特定の利用者の事例から支援の課題と解決策を検討する事例検討の目的ではありません。
出典:第36回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題79。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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