第36回 問題86
生活支援技術
医学的管理の必要がない高齢者の爪の手入れに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1爪は,入浴の前に切る。
- 2爪の先の白い部分は,残らないように切る。
- 3爪は,一度にまっすぐ横に切る。
- 4爪の両端は,切らずに残す。
- 5爪切り後は,やすりをかけて滑らかにする。
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✓ これが正解5爪切り後は,やすりをかけて滑らかにする。
解説
爪を切った後は、やすりをかけて滑らかに整えます。
医学的管理が必要ない高齢者の爪切りは、爪そのものや周りの皮膚に異常がなく、糖尿病などに伴う専門的な管理が必要でない場合に、医行為ではないと考えられる行為として厚生労働省の通知(平成17年の医師法第17条などの解釈についての通知)に示されています。その範囲で、爪を傷めず、皮膚を傷つけない手入れをすることがポイントです。
爪は、入浴後や足浴の後など、水分を含んでやわらかくなったときのほうが割れにくく切りやすくなります。深爪を防ぐため爪の先の白い部分は少し残し、一度に大きく切らず少しずつ切ります。形はまっすぐに整え、両端の角は切り込みすぎない程度に少しだけ落とします。
爪切りの後は、切り口が角張ってざらつき、衣類に引っかかったり、ほかの部分の皮膚を傷つけたりしやすいため、爪やすりで滑らかに整えます。通知でも、爪切りで切ることと爪やすりでやすりがけをすることが、一続きの行為として挙げられています。
覚え方として、やわらかくしてから、少しずつ、白い部分を少し残して切り、最後はやすりで仕上げる、という順で押さえましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1爪は,入浴の前に切る。:入浴前の乾いた爪は硬く、切るときに割れたり欠けたりしやすくなります。爪は、入浴後や足浴後の、水分を含んでやわらかくなったタイミングで切るほうが安全です。
- 2爪の先の白い部分は,残らないように切る。:白い部分まで切り落とすと深爪になり、指先の皮膚が傷ついたり、伸びてきた爪が食い込んだりする原因になります。爪の先の白い部分はわずかに残すように切ります。
- 3爪は,一度にまっすぐ横に切る。:一度に大きく切ろうとすると、爪に強い力がかかって割れたり、ひびが入ったりしやすくなります。まっすぐな形に整える場合でも、爪切りを少しずつ動かして何回かに分けて切ります。
- 4爪の両端は,切らずに残す。:両端の角をとがったまま残すと、靴下などに引っかかったり、周りの皮膚を傷つけたりします。角は深く切り込まない程度に少しだけ落とし、やすりで丸みをつけて整えます。
出典:第36回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題86。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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