第36回 問題93
生活支援技術
身体機能が低下している高齢者が,ストレッチャータイプの特殊浴槽を利用するときの入浴介護の留意点として,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1介護福祉職2名で,洗髪と洗身を同時に行う。
- 2背部を洗うときは,側臥位にして行う。
- 3浴槽に入るときは,両腕の上から固定ベルトを装着する。
- 4浴槽では,首までつかるようにする。
- 5浴槽につかる時間は,20分程度とする。
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✓ これが正解2背部を洗うときは,側臥位にして行う。
解説
背部を洗うときは、側臥位にして行います。
ストレッチャータイプの特殊浴槽は、座った姿勢を保てない人が、寝た姿勢のまま入浴できる設備です。身体機能が低下している高齢者は、入浴による体力の消耗や血圧の変動の影響を受けやすいため、負担を少なくし、安全と安心を確保しながら清潔を保つことが求められます。
寝たままの姿勢では背中が隠れて洗い残しが出やすくなります。そこで、背部を洗うときは利用者を側臥位(横向きに寝た姿勢)にして、背中やお尻が見える状態にして洗います。側臥位にしている間は、ストレッチャーから転落しないよう、もう1人が体を支えるなど安全に配慮します。
このほかの留意点として、洗う動作は1つずつ落ち着いて行い、固定ベルトで腕の動きまで封じないようにし、湯につかる深さと時間は控えめにします。
覚え方として、寝たままの入浴では、背中は横向きにして洗い、深く長くつからない、と押さえましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1介護福祉職2名で,洗髪と洗身を同時に行う。:洗髪と洗身を2人で同時に進めると、利用者は頭と体を一度に触られることになり、落ち着かず不安を感じやすくなります。表情や体調の変化も見落としやすいので、1人が洗い、もう1人は安全の確保と観察に当たります。
- 3浴槽に入るときは,両腕の上から固定ベルトを装着する。:固定ベルトを両腕の上から締めると、腕を自由に動かせなくなり、利用者に恐怖感や圧迫感を与えます。必要以上に動きを制限することにもなるため、ベルトは腕をはさみ込まない位置で装着します。
- 4浴槽では,首までつかるようにする。:首までつかると水圧で胸やお腹が圧迫され、心臓や肺に負担がかかります。身体機能が低下している人ではとくに影響が大きいので、湯につかる深さは浅めにし、顔色や呼吸の様子を見守ります。
- 5浴槽につかる時間は,20分程度とする。:20分も湯につかると、体力の消耗やのぼせ、脱水につながるおそれがあります。身体機能が低下している人には入浴自体が大きな負担なので、つかる時間は短めにし、体調を見ながら切り上げます。
出典:第36回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題93。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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