第37回 問題10
社会の理解
次の記述のうち,保健所に関するものとして,正しいものを1つ選びなさい。
- 1保健師助産師看護師法に基づいて設置されている。
- 2すべての市町村に設置の義務がある。
- 3業務には精神保健に関する事項が含まれている。
- 4歯科衛生士を置かなくてはならない。
- 5児童の一時保護を行う。
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✓ これが正解3業務には精神保健に関する事項が含まれている。
解説
保健所の業務には、精神保健に関する事項が含まれています。
保健所は、地域保健法に基づいて設置される機関です。地域保健法第6条は、保健所が企画、調整、指導及びこれらに必要な事業を行う事項を並べており、その中に精神保健に関する事項が含まれています。ほかにも、栄養の改善や食品衛生、感染症の予防、難病の人の保健などが並んでいます。
ほかの記述を見ると、設置の根拠は保健師助産師看護師法ではなく地域保健法です。設置するのは、第5条により都道府県、指定都市、中核市などの政令で定める市、特別区で、すべての市町村に設置の義務があるわけではありません。市町村が身近な健康づくりの拠点として設けるのは、市町村保健センターです。また、児童の一時保護は児童相談所の役割で、保健所の業務ではありません。歯科衛生士を必ず置かなければならないという決まりもありません。
したがって、業務に精神保健に関する事項が含まれているという記述が正しいものです。
保健所は都道府県などが置く広い地域の拠点、市町村保健センターは市町村の身近な拠点、と設置する主体で区別して覚えると混同しにくくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1保健師助産師看護師法に基づいて設置されている。:保健所を設置する根拠は地域保健法です。保健師助産師看護師法は、保健師・助産師・看護師の資格や業務を定めた法律で、保健所の設置を定めるものではありません。
- 2すべての市町村に設置の義務がある。:設置するのは都道府県や大きな市、東京の特別区に限られ、一般の町や村には保健所を置く義務がありません。町村などの住民に身近な健康づくりは、市町村保健センターが受け持っています。
- 4歯科衛生士を置かなくてはならない。:歯科衛生士を必ず置かなければならないという決まりはありません。歯科保健は保健所が扱う事項の1つですが、それは特定の職種を必ず置くこととは別の話です。
- 5児童の一時保護を行う。:児童の一時保護を行うのは児童相談所です。保健所は母子の保健などを扱いますが、子どもを保護して預かる役割は担っていません。
出典:第37回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題10。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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