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第111回 午前 問111

精神看護学

次の文を読み109〜111の問いに答えよ。

Aさん(68歳、男性、自営業)は、妻(73歳)と2人暮らし。Aさんの就寝時刻は21時で、入眠後90分以上が経過した睡眠中に、大声で叫び、腕や足を振り回し暴れる行動が繰り返しみられたが、昼寝では夜間のような行動はみられない。日中、台所で子どもが遊んでいると言い、妻が台所を確認しても誰もいないことが何度かあった。心配になった妻がAさんとともに病院を受診し、Lewy〈レビー〉小体型認知症と診断された。

Aさんは定期的に精神科外来を受診することになった。受診6か月後、Aさんは足の筋肉がこわばり、動きが鈍くなった。また、幻視を訴える頻度が増え、感情のコントロールができず、妻に暴言や暴力を振るうことが多くなったため、精神科病院に入院となった。入院2日、Aさんは歩行時に床に子どもが寝転んでいると訴えて、子どもをよける動作で転びそうになった。また、突然、興奮して大声で怒り出すため、同室患者が苦情を訴えた。

Aさんの入院中に妻は自営業の仕事を減らし、自宅でAさんを介護する準備を整えた。Aさんが退院し、3か月が経過したころ、Aさんの妻が3週間程度の予定で入院して手術をすることになった。Aさんは杖を使用し散歩ができるが、入浴や食事については妻が介護を行っていた。妻の入院中にAさんに必要なサービスはどれか。

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✓ これが正解1短期入所〈ショートステイ〉

解説

妻の入院中は、短期入所〈ショートステイ〉の利用が必要です。

この問は、介護している家族が一時的に介護できなくなったときに使うサービスで判断します。決め手は、入浴や食事の介護をしていた妻が、3週間程度入院して手術を受けること、Aさんは杖を使って散歩ができるものの、入浴や食事には介護が必要なことです。

短期入所(ショートステイ)は、自宅で介護をしている人が病気などで介護できなくなったときに、介護を受ける人が施設に短い期間入所して、入浴や排泄、食事などの介護を受けるサービスです。妻が入院する期間だけ施設で生活することで、Aさんは必要な介護を受けながら過ごすことができます。精神科病院への入院は、治療が必要な病状のときに行うもので、介護者が不在になるという理由だけで入院する状況ではありません。重度訪問介護は、重度の肢体不自由者などで常に介護が必要な人に、自宅で長時間にわたって介護を行うサービスで、杖で散歩ができるAさんは対象に当たりにくく、夜間も含めて妻の代わりを担うものでもありません。同行援護は、視覚障害で移動が難しい人の外出に付き添うサービスです。

したがって、妻の入院中に必要なのは短期入所です。介護者の病気や休息のための一時的な入所はショートステイ、と目的で覚えておくと選びやすくなります。

ほかの選択肢はなぜ違うのか

出典:第111回 看護師国家試験 午前(厚生労働省)問111(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。

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