第112回 午前 問64
小児看護学
呼吸窮迫症候群に関する問題
新生児の呼吸窮迫症候群〈RDS〉で正しいのはどれか。
- 1呼吸数が減少する。
- 2過期産児に発症しやすい。
- 3生後24時間ころから発症する。
- 4肺サーファクタントの欠乏が原因で生じる。
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✓ これが正解4肺サーファクタントの欠乏が原因で生じる。
解説
新生児の呼吸窮迫症候群は、肺サーファクタントの欠乏で起こります。
この問は、新生児の呼吸窮迫症候群(RDS)の原因と症状の知識で判断します。肺サーファクタントは、肺胞の内側を覆って表面張力を下げ、息を吐いたときに肺胞がつぶれないようにする物質です。胎児の肺では妊娠の後半に十分につくられるようになるため、早く生まれた早産児では不足しやすくなります。
サーファクタントが足りないと肺胞がしぼんで広がりにくくなり、生まれて間もないうちから呼吸が苦しくなります。呼吸を補おうとして呼吸数が増える多呼吸、息を吐くときにうなるような声が出る呻吟、胸のへこむ陥没呼吸、チアノーゼなどがみられます。治療では人工のサーファクタントを気管内に投与することがあります。
したがって、肺サーファクタントの欠乏が原因で生じるという記述が正しいです。RDSは早産児の病気で、生後すぐから多呼吸で始まる、と原因・対象・時期・症状をひとまとまりで覚えると、ほかの肢の誤りにすぐ気づけます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1呼吸数が減少する。:肺が広がりにくい分を補うため、呼吸窮迫症候群では呼吸数が増える多呼吸がみられます。呼吸数が減少するという記述は、症状の向きが逆です。
- 2過期産児に発症しやすい。:サーファクタントは妊娠の後半につくられるため、不足しやすいのは早く生まれた早産児です。予定日を過ぎて生まれた過期産児に多い病気ではありません。
- 3生後24時間ころから発症する。:サーファクタントの不足は生まれた直後から影響するため、症状は出生直後から数時間のうちに現れます。生後24時間ころから発症するという記述は合いません。
出典:第112回 看護師国家試験 午前(厚生労働省)問64(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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