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第114回 午後 問28

疾病の成り立ちと回復の促進

ヘリコバクター・ピロリ感染症で正しいのはどれか。

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✓ これが正解1尿素呼気検査は診断に有用である。

解説

尿素呼気検査はピロリ菌の診断や除菌判定に有用です。

ヘリコバクター・ピロリ〈Helicobacter pylori〉(以下ピロリ菌)は、胃の粘膜にすみつく細菌で、慢性胃炎や胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃癌の発生に関わります。ピロリ菌はウレアーゼという酵素をもち、胃の中の尿素を分解してアンモニアをつくり、そのアルカリで周りの胃酸を中和して身を守っています。

尿素呼気検査は、この性質を利用した検査です。目印をつけた尿素の検査薬を飲み、ピロリ菌がいればウレアーゼで分解されて目印つきの二酸化炭素ができ、吐く息に出てきます。体への負担が少なく、感染の診断や除菌が成功したかの判定に役立ちます。除菌後の判定は、薬の影響で菌が一時的に減っているだけの状態を見誤らないよう、除菌治療が終わってから一定の期間をあけて行います。ピロリ菌がすむのは胃の粘膜の表面を覆う粘液の層や上皮の表面で、粘膜下層ではありません。また、ピロリ菌は尿素を作るのではなく、尿素を分解しています。

したがって尿素呼気検査は診断に有用であるが正解です。ピロリ菌は尿素を分解してアンモニアで身を守る、という一点から検査の仕組みまでつなげて覚えましょう。

ほかの選択肢はなぜ違うのか

出典:第114回 看護師国家試験 午後(厚生労働省)問28(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。

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