第114回 午後 問35
基礎看護学
改訂水飲みテストで正しいの
嚥下障害を評価する改訂水飲みテストで正しいのはどれか。
- 1嚥下後10秒間で評価する。
- 2嚥下後の呼吸状態を評価する。
- 3嚥下動作の準備期を評価する。
- 480 mLの水で嚥下状態を評価する。
答えと解説を見る
✓ これが正解2嚥下後の呼吸状態を評価する。
解説
改訂水飲みテストでは嚥下後の呼吸状態も評価します。
改訂水飲みテストは、少量の冷水を飲んでもらい、その様子から嚥下障害の有無や程度を判定するスクリーニング検査です。誤嚥したときの危険を小さくするため、使う水はごく少量で、口の中に入れた水を飲み込んでもらいます。
評価では、飲み込めたかどうかに加えて、むせの有無、湿った声(湿性嗄声)の有無、そして嚥下後の呼吸状態を観察します。誤嚥が起きると、むせがなくても呼吸が乱れたり苦しそうになったりすることがあるため、呼吸の変化は大切な観察項目です。判定では、飲み込んだ後にさらに空嚥下を促し、その様子も含めて評価します。準備期は食べ物を噛んで飲み込みやすい形にする段階で、噛む必要のない水を使うこのテストは、主に飲み込む動作を評価します。80 mLという量は、このテストで使う量よりはるかに多く、誤嚥したときの危険が大きくなります。
したがって嚥下後の呼吸状態を評価するが正解です。改訂水飲みテストは少量の冷水で、嚥下・むせ・呼吸・声の変化を見る、と覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1嚥下後10秒間で評価する。:飲み込んだ直後の短い時間だけを見て終える方法ではなく、続けて空嚥下ができるかどうかも確かめて判定します。10秒間に区切って評価するという手順は示されていません。
- 3嚥下動作の準備期を評価する。:食べ物を噛み砕いて唾液と混ぜ、飲み込みやすい塊にするのが準備期です。噛む必要のない水を使うこのテストは、飲み込む動作そのものを見るもので、準備期の評価には向きません。
- 480 mLの水で嚥下状態を評価する。:このテストで口に入れる冷水はごく少量です。80 mLもの水を一度に飲ませると、嚥下障害がある人では誤嚥したときの危険が大きく、スクリーニングの方法として適しません。
出典:第114回 看護師国家試験 午後(厚生労働省)問35(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)