第114回 午後 問60
小児看護学
ピアジェに関する問題
標準的な成長・発達をしている子どもが「ばい菌が体内に入ることで病気になる」と考えるようになるのは、ピアジェ, J.の認知的発達段階のどれか。
- 1感覚運動期
- 2前操作期
- 3具体的操作期
- 4形式的操作期
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✓ これが正解2前操作期
解説
外から入るばい菌で病気になるという理解は前操作期にあたります。
ピアジェ, J.は、子どもの認知(ものごとの理解や考え方)の発達を、感覚運動期、前操作期、具体的操作期、形式的操作期の4つの段階に分けました。子どもが病気の原因をどのように理解するかも、この段階に沿って変化します。
前操作期はおおむね幼児期にあたり、言葉やイメージを使って考えられるようになる一方、ものごとを目に見える一つの特徴だけで捉え、自分の視点から理由を説明するという特徴があります。この時期の子どもは、ばい菌のようにイメージしやすい外からの原因によって病気になると考えるようになります。ただし、体の中でどのような仕組みが働いて病気になるのかを、筋道立てて理解するまでには至っていません。感覚運動期は乳児期にあたり、見る・触るといった感覚と動作で世界を理解する時期で、病気の原因を言葉で考える段階ではありません。具体的操作期は学童期にあたり、具体的な事柄について論理的に考えられるようになります。形式的操作期は青年期以降で、目に見えない抽象的な事柄も仮説を立てて考えられるようになります。
したがって前操作期が正解です。4つの段階をおおむね乳児期・幼児期・学童期・青年期に対応させ、それぞれの考え方の特徴と結びつけて覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1感覚運動期:感覚運動期は乳児期にあたり、見たり触ったりする感覚と体の動きを通して周りの世界を知る時期です。病気の原因を言葉やイメージで考えられる段階には至っていません。
- 3具体的操作期:学童期にあたるこの段階では、体の中の仕組みと病気を筋道立てて結びつけて理解し始めます。外から入るばい菌というイメージで病気を捉えることは、これより前の段階で始まります。
- 4形式的操作期:おおむね11〜12歳ごろから始まる最後の段階で、直接見えない事柄も頭の中で仮定を置いて推論できます。病気を体の働きや心と体のつながりから説明できるのはこの頃で、幼い理解とは隔たりがあります。
出典:第114回 看護師国家試験 午後(厚生労働省)問60(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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