第115回 午後 問17
必修問題
痛風の診断に用いる血液検査データ
痛風の診断に用いる血液検査データはどれか。
- 1尿酸
- 2尿素窒素
- 3血清ビリルビン
- 4グリコヘモグロビン
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✓ これが正解1尿酸
解説
痛風の診断には血液検査の尿酸値を用います。
痛風は、血液中の尿酸が多い状態(高尿酸血症)が続き、尿酸の結晶が関節にたまって炎症を起こす病気です。足の親指の付け根の関節が急に赤く腫れて激しく痛む発作が典型です。尿酸はプリン体(細胞の核などに含まれる物質)が分解されてできる最終産物で、血清尿酸値が痛風の診断や経過観察に使われます。
尿素窒素は、たんぱく質が分解されてできる尿素に含まれる窒素の量で、腎機能の低下や脱水、消化管出血などで上がります。血清ビリルビンは、赤血球のヘモグロビンが壊れてできる色素で、黄疸の原因となり、肝臓や胆道、溶血の評価に使います。グリコヘモグロビン(HbA1c)は、赤血球のヘモグロビンにブドウ糖が結合したもので、過去1〜2か月の平均的な血糖の状態を表し、糖尿病の診断や管理に用います。
したがって、痛風の診断に用いるのは尿酸です。病気の名前と原因物質を組にして、痛風は尿酸、糖尿病はHbA1c、黄疸はビリルビンと覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2尿素窒素:尿素窒素はたんぱく質の代謝でできる老廃物の指標で、腎機能が落ちたときや脱水、消化管出血などで値が上がります。尿酸とは別の物質で、痛風の診断には使いません。
- 3血清ビリルビン:血清ビリルビンは、古い赤血球が壊れてできる黄色い色素の値です。黄疸の原因の評価や肝臓・胆道の病気の診断に使われ、関節に結晶がたまる痛風の診断には用いません。
- 4グリコヘモグロビン:グリコヘモグロビンは、血液中の糖とヘモグロビンが結びついたものの割合で、過去しばらくの血糖の平均を表します。糖尿病の診断と管理の指標で、痛風とは関係しません。
出典:第115回 看護師国家試験 午後(厚生労働省)問17(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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