第59回 午前 問10
理学療法評価学
FIMの点数
70歳の女性。両側変形性膝関節症。外来通院中である。自宅におけるADLは、FIMによる評価で、2項目(歩行・車椅子および階段)はT字杖を使用しての自立であったが、それ以外は補助具を使用せずに自立していた。コミュニケーション(理解、表出)や社会的認知(社会的交流、問題解決、記憶)は問題ない。FIMの点数はどれか。
- 1118
- 2120
- 3122
- 4124
- 5126
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✓ これが正解4124
解説
修正自立の2項目が6点、残り16項目が7点で、合計124点です。
FIM(機能的自立度評価法)は、運動項目13と認知項目5の合計18項目を、それぞれ1点から7点で採点するADLの評価です。7点は完全自立、6点は補助具の使用や時間がかかるなどの条件つきの自立である修正自立、5点以下は介助や見守りが必要な段階です。すべて7点なら18×7で126点が満点になります。
この患者は、歩行・車椅子と階段の2項目でT字杖を使って自立しています。杖という補助具を使っているので、この2項目は修正自立の6点です。それ以外の運動項目は補助具を使わずに自立しているので7点、コミュニケーションと社会的認知の認知項目5つも問題がないので7点です。
計算すると、7点の項目が16個で16×7=112点、6点の項目が2個で2×6=12点、合わせて112+12=124点になります。覚え方は、満点の126点から、修正自立の項目1つにつき1点を引く、と考えると素早く検算できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1118:118点は、歩行と階段の2項目を中等度介助の3点として採点した場合の値です(126−4−4)。杖を使って一人でできているので、介助が必要な段階として採点するのは誤りです。
- 2120:120点は、歩行と階段の2項目を最小介助の4点として採点した場合の値です(126−3−3)。この患者は介助を受けずに杖で自立しているので、介助の段階にはなりません。
- 3122:122点は満点から4点少なく、杖を使う2項目を5点の監視・準備として採点した場合の値です。杖を使って一人でできていれば補助具使用の自立で6点なので、点数を下げすぎています。
- 5126:126点は18項目すべてが完全自立の7点の場合の満点です。歩行と階段でT字杖を使っているので、その2項目は修正自立の6点となり、満点にはなりません。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問10(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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