第59回 午前 問43
理学療法治療学
Parkinson病の治療で適切でないのはどれか。
- 1リズム刺激
- 2ドパミン作動薬
- 3脳深部刺激療法
- 4経頭蓋磁気刺激法
- 5ボツリヌス毒素療法
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✓ これが正解5ボツリヌス毒素療法
解説
ボツリヌス毒素療法は痙縮などに使う治療で、Parkinson病には適しません。
Parkinson病の治療は、減ったドパミンの働きを薬で補う薬物療法を中心に、薬だけでは症状を抑えにくい場合の手術療法、そして運動療法などのリハビリテーションを組み合わせて行います。この問は、こうした治療の中に含まれないものを選ぶ問題です。
ボツリヌス毒素療法は、筋に注射して神経から筋への伝達を一時的に弱め、筋の過剰な緊張をゆるめる治療です。脳卒中のあとの痙縮や、まぶたや首の筋が勝手に縮むジストニアなどに使われます。Parkinson病の中心的な症状である無動や筋強剛を改善する治療ではないので、適切でないものとしてこれを選びます。
ほかの方法は、音やリズムを手がかりにすくみ足や歩行を改善するリハビリテーション、ドパミンの働きを補う薬、脳の深い部分に電極を入れて刺激する手術、頭の外から磁気で脳を刺激する方法で、いずれもParkinson病の治療として用いられたり研究されたりしています。覚え方は、ボツリヌス毒素は筋の緊張を局所でゆるめる治療で、痙縮やジストニアが対象、と対象を組にしておくことです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1リズム刺激:リズム刺激は、メトロノームの音などを手がかりにして歩くリズムを整える方法です。Parkinson病のすくみ足や小刻み歩行の改善に用いられるリハビリテーションの手法の一つです。
- 2ドパミン作動薬:ドパミン作動薬は、脳のドパミンの受け手に働いて、減ったドパミンの作用を補う薬です。L-ドパと並んで、Parkinson病の薬物療法の中心となる薬の一つです。
- 3脳深部刺激療法:脳深部刺激療法は、脳の深い部分に電極を入れて電気で刺激する手術療法です。薬の効き方に波が出るなど、薬だけでは症状を抑えにくいParkinson病の患者に行われます。
- 4経頭蓋磁気刺激法:経頭蓋磁気刺激法は、頭の外から磁気で脳を刺激する方法で、Parkinson病の運動症状などに対して用いられたり研究されたりしています。治療の選択肢として検討される方法です。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問43(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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