第60回 午前 問29
理学療法評価学
UPDRSに関する問題
UPDRS〈Unified Parkinson’s Disease Rating Scale〉Version 3.0の運動能力検査の項目はどれか。
- 1嚥下
- 2固縮
- 3転倒
- 4寝返り
- 5歩行中のすくみ
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✓ これが正解2固縮
解説
固縮は、検者が診察して評価する運動能力検査の項目です。
UPDRS Version 3.0は、Parkinson病の重症度を評価する尺度で、精神機能・行動・気分(パートⅠ)、日常生活動作(パートⅡ)、運動能力検査(パートⅢ)、治療の合併症(パートⅣ)の4つのパートからなります。パートⅢの運動能力検査は、検者が患者を診察して評価する項目で、言語、表情、振戦、固縮、指のタップ、手の運動、下肢の敏捷性、椅子からの立ち上がり、姿勢、歩行、姿勢の安定性、動作緩慢などが含まれます。
固縮は、検者が患者の関節を他動的に動かしたときの抵抗を診察で評価するので、運動能力検査の項目です。嚥下、転倒、寝返り、歩行中のすくみは、いずれも日常生活の中での状態を本人や家族から聞き取って評価する、日常生活動作のパートの項目です。
したがって、運動能力検査の項目は固縮です。検者が手を触れたり動作をさせたりして診察で確かめる項目がパートⅢ、生活の様子を聞き取る項目がパートⅡ、と評価の方法で分けると覚えやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1嚥下:嚥下は、食事のときにむせるか、飲み込めるかといった日常生活の状態を聞き取るパートⅡの項目です。検者の診察で評価する運動能力検査には含まれません。
- 3転倒:転倒は、普段の生活でどのくらい転んでいるかを本人や家族から聞き取る項目で、日常生活動作のパートに属します。診察の場で行う運動能力検査の項目ではありません。
- 4寝返り:寝返りは、ベッドで寝返りを打ったり寝具を整えたりできるかを生活の様子から評価する項目で、パートⅡに含まれます。運動能力検査では椅子からの立ち上がりなどを診ます。
- 5歩行中のすくみ:歩行中のすくみは、普段歩いているときに足がすくむ頻度を聞き取るパートⅡの項目です。運動能力検査にも歩行の項目はありますが、すくみを生活の様子として問う項目とは別です。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問29(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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