第60回 午前 問34
理学療法評価学
理学療法評価学に関する問題
Functional Reach Testで正しいのはどれか。
- 1歩行速度の簡易予測に用いる。
- 2リーチ時に踵を浮かせてよい。
- 3リーチ距離の水平成分を測定する。
- 4両上肢をそろえて前方にリーチさせる。
- 5SPPB〈Short Physical Performance Battery〉検査の一部である。
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✓ これが正解3リーチ距離の水平成分を測定する。
解説
Functional Reach Testでは、リーチ距離の水平成分を測ります。
Functional Reach Testは、立位で前方へどこまで手を伸ばせるかを測り、動的なバランス能力を評価する検査です。肩幅程度に足を開いて立ち、肩関節90度屈曲位で上肢を前方に挙げた位置を始点とし、足を動かさずにできるだけ前方へ手を伸ばしたときの、手の先端の水平方向の移動距離を測定します。距離が短いほど、バランス能力が低く転倒の危険が高いと考えられます。
この検査の主な用途は転倒リスクの予測で、歩く速さを見積もるためのものではありません。測定中に踵を上げることも認められていません。手は片側を挙げる方法が基本とされます。SPPBを構成する検査にも含まれていません。
したがって、正しいのはリーチ距離の水平成分を測定するという記述です。足を動かさず、手先の水平の距離を測るバランスの検査、と測定の決まりで覚えておくと誤答を見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1歩行速度の簡易予測に用いる。:手を前へ伸ばせる距離はバランスの指標で、主に転倒しやすさの判定に使われます。歩く速さを見積もる目的で作られた検査ではないため、この記述は合いません。
- 2リーチ時に踵を浮かせてよい。:測定中は両足を床につけたままにし、踵を浮かせないことが決まりです。踵を上げると足部の支持が変わり、本来のバランス能力より遠くまで届いてしまいます。
- 4両上肢をそろえて前方にリーチさせる。:原法では、片側の上肢を肩の高さまで前方に挙げて行うのが基本とされています。両上肢をそろえて伸ばす方法を標準の手順とする記述は合いません。
- 5SPPB〈Short Physical Performance Battery〉検査の一部である。:SPPB〈Short Physical Performance Battery〉は、立位バランス、歩行速度、椅子からの立ち上がりの3つの検査で構成されます。Functional Reach Testはその中に入りません。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問34(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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