第60回 午前 問47
臨床医学
自律神経障害に関する問題
自律神経障害の症状はどれか。2つ選べ。
- 1振戦
- 2複視
- 3不整脈
- 4血圧低下
- 5視力低下
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✓ これが正解3不整脈
✓ これが正解4血圧低下
解説
自律神経障害では、不整脈や血圧低下が起こります。
自律神経は、交感神経と副交感神経からなり、心臓の拍動、血圧、体温、発汗、消化、排尿など、意識せずに働く体の機能を調節しています。自律神経が障害されると、これらの調節がうまくいかなくなり、心拍のリズムの乱れ、立ち上がったときの血圧低下(起立性低血圧)、発汗の異常、便秘、排尿障害などが現れます。
不整脈は、心臓の拍動を調節する自律神経の働きが乱れることで起こりうる症状です。血圧低下も、血管の収縮を調節する交感神経の働きが低下することで起こり、特に起立時に目立ちます。これに対し、ふるえ、物が二重に見えること、見え方の鋭さの低下は、運動の調節や眼の神経・視覚の通り道の障害で起こる症状です。
したがって、自律神経障害の症状は不整脈と血圧低下です。自律神経は心臓・血管・汗・腸・膀胱を調節する神経、と調節する臓器から症状を考えると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1振戦:振戦は、手足などが規則的にふるえる不随意運動で、Parkinson病や小脳の障害など、運動を調節する系の異常で起こります。自律神経障害の代表的な症状ではありません。
- 2複視:複視は、眼球を動かす筋や、それを支配する動眼神経・滑車神経・外転神経の障害で、左右の目の向きがずれて起こります。自律神経障害の症状ではありません。
- 5視力低下:視力低下は、角膜や水晶体、網膜、視神経などの障害で起こる症状です。心臓や血管、汗腺などを調節する自律神経の障害で起こる代表的な症状ではありません。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問47(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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