第60回 午前 問46
解剖学
錐体外路に含まれないの
錐体外路に含まれないのはどれか。
- 1黒質
- 2視床下核
- 3錐体交叉
- 4線条体
- 5淡蒼球
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✓ これが正解3錐体交叉
解説
錐体交叉は錐体路が交叉する部位で、錐体外路ではありません。
運動の指令を伝える経路は、錐体路と錐体外路に分けて考えます。錐体路は大脳皮質の運動野から延髄の錐体を通って脊髄へ下る経路で、随意運動の指令を伝えます。錐体外路は、それ以外で運動を調節する仕組みの総称で、大脳基底核を中心とした回路が、筋緊張や姿勢、運動の滑らかさを調節しています。
錐体交叉は、延髄の下端で錐体路の線維の大部分が反対側へ交叉する部位で、錐体路そのものの一部です。これに対して、黒質、視床下核、線条体、淡蒼球は、いずれも大脳基底核の回路をつくる神経核で、錐体外路の中心的な構成要素です。
したがって、錐体外路に含まれないのは錐体交叉です。名前に錐体と付く構造は錐体路の通り道、大脳基底核の神経核は錐体外路、と分けると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1黒質:黒質は中脳にある神経核で、ドパミンを作って線条体へ送ります。大脳基底核の回路を作り、運動を調節する錐体外路の重要な構成要素です。
- 2視床下核:視床下核は間脳にある小さな神経核で、淡蒼球と互いに連絡して運動の調節に関わります。大脳基底核の回路に含まれる錐体外路の構造です。
- 4線条体:線条体は尾状核と被殻からなり、大脳皮質や黒質からの情報を受ける大脳基底核の入り口です。錐体外路の中心となる構造の一つです。
- 5淡蒼球:淡蒼球は被殻の内側にある神経核で、大脳基底核から視床への出力に関わります。運動の調節を担う錐体外路の構成要素です。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問46(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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