第60回 午前 問59
解剖学
解剖学に関する問題
脊髄で運動神経の細胞体が主に存在する部位はどれか。
- 1後角
- 2後索
- 3前角
- 4前索
- 5側索
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✓ これが正解3前角
解説
脊髄の運動神経の細胞体は、主に灰白質の前角にあります。
脊髄の断面は、中央のH字形をした灰白質と、その周りの白質に分かれます。灰白質は神経細胞の細胞体が集まる部分で、前方に突き出た部分を前角、後方に突き出た部分を後角と呼びます。前角には、骨格筋を支配する運動神経(前角細胞、α運動ニューロン)の細胞体があり、その軸索は前根を通って筋へ向かいます。後角には、後根から入ってくる感覚の情報を受け取る神経細胞が集まります。
白質は神経線維の束が通る部分で、位置によって後索、側索、前索に分けられます。いずれも上行路や下行路の線維の通り道で、細胞体の集まる場所ではありません。
したがって、運動神経の細胞体が主に存在する部位は前角です。灰白質は細胞体、白質は線維、前は運動で後ろは感覚、と組み合わせて覚えておくと選びやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1後角:後角は、皮膚や関節などからの感覚の信号が後根を通って最初に届く中継の場です。ここにあるのは感覚を受ける側の神経細胞で、筋へ指令を出す細胞ではありません。
- 2後索:後索は白質の後方にある神経線維の束で、深部感覚などを脳へ伝える上行路が通ります。線維の通り道であり、運動神経の細胞体はありません。
- 4前索:前索は白質の前方の部分で、前皮質脊髄路などの神経線維が通ります。細胞体が集まる灰白質ではないため、運動神経の細胞体は存在しません。
- 5側索:側索は白質の外側の部分で、運動の指令を下へ伝える外側皮質脊髄路などの線維が通ります。運動神経の細胞体がある場所ではありません。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問59(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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