第60回 午前 問60
解剖学
被殻の支配動脈を分枝するの
被殻の支配動脈を分枝するのはどれか。
- 1前大脳動脈
- 2中大脳動脈
- 3後大脳動脈
- 4脳底動脈
- 5椎骨動脈
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✓ これが正解2中大脳動脈
解説
被殻を養うレンズ核線条体動脈は、中大脳動脈から分かれます。
大脳の深部にある被殻や内包などは、太い動脈の根元近くから直角に分かれて脳の中へ入る細い穿通枝によって栄養されます。被殻を栄養する主な穿通枝はレンズ核線条体動脈で、これは中大脳動脈の最初の部分から分かれます。この血管は高血圧の影響を受けて破れやすく、被殻出血は高血圧性脳出血の中で最も多いタイプとされます。
残りの動脈は、大脳の内側面、後頭葉や視床、脳幹や小脳といった別の領域を栄養しており、被殻を支配する血管の親にはあたりません。
したがって、被殻の支配動脈を分枝するのは中大脳動脈です。被殻出血の血管はレンズ核線条体動脈、その親は中大脳動脈、と出血の部位と血管をつなげて覚えておくと思い出しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1前大脳動脈:前大脳動脈は、大脳半球の内側面を主に栄養する動脈です。穿通枝も尾状核の頭部などへ向かい、被殻の大部分を支配するレンズ核線条体動脈は分かれません。
- 3後大脳動脈:後大脳動脈は、後頭葉や側頭葉の下面、視床などを栄養する動脈です。被殻を栄養する血管の起点ではありません。
- 4脳底動脈:脳底動脈は左右の椎骨動脈が合流してできる動脈で、脳幹や小脳に枝を出します。大脳の深部にある被殻を直接栄養する枝は出しません。
- 5椎骨動脈:椎骨動脈は鎖骨下動脈から分かれて頭蓋内に入り、延髄や小脳の一部を栄養します。被殻を栄養する血管はここからは分かれません。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問60(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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