第60回 午前 問82
リハビリテーション医学
国際障害者年に関する問題
取り組みが始まった時期の年代順で正しいのはどれか。①国際障害者年、②ノーマライゼーション、③自立生活運動〈IL運動〉
- 1①→②→③
- 2①→③→②
- 3②→①→③
- 4②→③→①
- 5③→①→②
答えと解説を見る
✓ これが正解4②→③→①
解説
ノーマライゼーション、IL運動、国際障害者年の順に始まりました。
障害者福祉の大きな流れは、それぞれが始まった時期と場所で整理します。ノーマライゼーションは、1950年代にデンマークで、知的障害者の施設での生活の改善を求める親の会の運動から生まれた理念です。自立生活運動〈IL運動〉は、1960年代から1970年代にかけてアメリカで、重度の障害のある大学生らが、自分の生活を自分で決める権利を求めて始めた運動です。国際障害者年は、国際連合が1981年に定めたもので、完全参加と平等をテーマに掲げました。
この3つを時期の早い順に並べると、ノーマライゼーション(1950年代)、自立生活運動(1960~70年代)、国際障害者年(1981年)となり、②→③→①の順になります。残りの並びは、どれもこの3つの年代のどこかで前後が入れ替わっています。
したがって、正しいのは②→③→①の順です。北欧の理念が1950年代、アメリカの運動が1970年前後、国連の取り組みが1981年、とほぼ10年ずつの流れで覚えると整理しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1①→②→③:国際障害者年は1981年で、3つの中で最も新しい取り組みです。これを最初に置く①→②→③の並びは、時期の順序と合いません。
- 2①→③→②:①→③→②の並びは、1981年の国際障害者年を先頭に、1950年代に始まったノーマライゼーションを最後に置いており、時期の前後が逆になっています。
- 3②→①→③:②→①→③の並びは、ノーマライゼーションを先頭にした点は合っていますが、1981年の国際障害者年を、より早く始まった自立生活運動の前に置いています。
- 5③→①→②:③→①→②の並びは、アメリカの自立生活運動を先頭に置き、デンマークで生まれたノーマライゼーションを最後にしており、始まった時期の順序と合いません。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問82(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)