第60回 午前 問83
リハビリテーション医学
リハビリテーション医学の問題
長期間の安静臥床で増加するのはどれか。
- 1骨密度
- 2筋持久性
- 3腸管蠕動運動
- 4関節の結合組織
- 5最大酸素摂取量
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✓ これが正解4関節の結合組織
解説
長期臥床では関節の結合組織が増え、拘縮の原因になります。
長期間の安静臥床は、全身のさまざまな機能を低下させます(廃用症候群)。関節を動かさない状態が続くと、関節包や靱帯、筋膜などの結合組織が増えて密になり、膠原線維どうしが癒着して硬くなります。これが関節拘縮の原因の一つで、関節の可動域が狭くなります。つまり、長期臥床で増加するのは関節の結合組織です。こうした拘縮は、早い時期からの関節可動域運動などで予防することが大切です。
残りの4つは、骨、筋、消化管、心肺の機能に関わるもので、刺激や活動が減ることで、どれも臥床により低下する側に入ります。
したがって、長期間の安静臥床で増加するのは関節の結合組織です。廃用では機能や量の多くが低下するが、関節の結合組織だけは増えて硬くなる、と例外として覚えておくと見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1骨密度:骨は、体重がかかる刺激や筋の収縮による刺激を受けて維持されています。臥床で刺激が減ると骨の吸収が進み、骨密度は増加ではなく低下します。
- 2筋持久性:長期臥床では筋が萎縮し、酸素を使ってエネルギーを作る能力も衰えるため、筋が長く働き続ける力である筋持久性は低下します。
- 3腸管蠕動運動:体を動かさない状態が続くと腸の動きも弱くなり、便秘を起こしやすくなります。腸管蠕動運動は増加ではなく低下します。
- 5最大酸素摂取量:臥床が続くと、心臓が1回に送り出す血液の量や筋の酸素を利用する能力が低下し、最大酸素摂取量は減少します。全身持久力の低下につながります。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問83(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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