第60回 午前 問90
臨床医学
肩関節周囲炎で正しいの
肩関節周囲炎で正しいのはどれか。
- 1若年者に多い。
- 2予後不良である。
- 3感染性疾患である。
- 4結髪動作が困難になる。
- 5手術療法が優先される。
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✓ これが正解4結髪動作が困難になる。
解説
肩関節周囲炎では肩の挙上や外旋が制限され、結髪動作が困難です。
肩関節周囲炎は、いわゆる五十肩とも呼ばれ、主に中高年に、はっきりした原因がなく肩の痛みと動きの制限が起こる状態です。肩関節を包む関節包や周りの組織に炎症が起こり、その後硬くなって動きが制限されます。特に外転や外旋、屈曲が制限されやすいため、髪を結ぶ・とかすといった、腕を挙げて外へひねる結髪動作や、背中に手を回す結帯動作が難しくなります。
残りの記述は、好発する年代、経過の見通し、原因、治療の中心のいずれかについて、この病気の一般的な姿と合いません。多くは時間とともに改善し、治療は保存療法が中心です。
したがって、正しいのは結髪動作が困難になるという記述です。五十肩は中高年・保存療法・自然に回復しやすい、ただし肩の挙上と外旋の制限で結髪・結帯動作が難しい、と特徴をまとめて覚えておくと見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1若年者に多い。:肩関節周囲炎は、五十肩と呼ばれるように、主に40~60歳代の中高年に多くみられます。若年者に多いという記述は、発症の年代と合いません。
- 2予後不良である。:肩関節周囲炎は、痛みの強い時期と硬くなる時期を経て、多くは時間とともに回復に向かいます。予後不良とする記述は、一般的な経過と合いません。
- 3感染性疾患である。:肩関節周囲炎は、細菌などの病原体による感染ではなく、原因がはっきりしない関節包などの炎症と、その後の拘縮が中心の病態です。
- 5手術療法が優先される。:肩関節周囲炎の治療は、薬物療法や注射、運動療法などの保存療法が中心です。手術療法は、保存療法で十分に改善しない場合に検討されるものです。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問90(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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